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2019/01/20

月組・東京国際フォーラム公演「ON THE TOWN」を観てきました

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宝塚歌劇月組・東京国際フォーラム公演「ON THE TOWN」を観劇してまいりました。
このブロードウェイ・ミュージカルは、1944年初演の作品で、音楽はレナード・バーンスタインによるものだそうで、たしかに心に残る、美しい曲がたくさんだったと思います。

また、ダンス・シーンも多く、しかも群舞的なものが中心なので、月組の綺麗でシャープなタイプのダンスをする組には持って来いでした。
とても華やかでダンスもこのミュージカルの呼び物になっているんだな、と思いました。
今の珠城りょう(たまき・りょう)さん中心の月組にはピッタリとあつらえたようです。

そして、新しいトップ娘役となった美園さくら(みその・さくら)さんには、トップ娘役として、そして珠城さんとの新トップコンビの“プレお披露目”となりました。

美園さんは、昨年の「雨に唄えば」でミュージカルにとても向いているな、と感じさせてくれましたが、今回も“はつらつ”として、元気良く、歌唱力もあるので、まるで問題なく主役をこなしていました。必死にはやっているけれど、落ち着いた印象もあり、“度胸”ある人だなとも思いました。
ただ、役的には登場シーンが主役のひとりなのに少ない印象でしたが。

主演の珠城さんは、こういう真っ正直で、誰からも愛されるキャラクターはもちろんドンピシャで、彼女の持ち味を生かしながら、このミュージカルをゆとりをもっているくらいに引っ張っていました。トップにもすっかり馴染んできました。

準主役的にこのストーリーを支えた暁千星(あかつき・ちせい)さん、風間柚乃(かざま・ゆの)さんは、お二人の個性が強く出ていて、珠城さんと共に観客の笑いを取りながらぐんぐん突き進んでいく感じでした。

暁さんの天性の明るく突き抜けるような、そしてちょっと幼いような可愛い感じ、風間さんの人間的な魅力を滲み出すように表現できるタイプ、両個性がうまく絡み合ってこの演目の“肝心要”な要素を作り上げていました。

そして・・暁さんの相手役白雪さち花(しらゆき・さちか)さん、さらに風間さんの相手役となった蓮つかさ(れん・つかさ※今回は男役から強烈な印象の娘役に転身!!)さんが“ミサイル&バズーカ砲”クラスの弩弓の演技と歌を見せてくれました。
お二人とも自由自在!!変幻自在!!観客を完全に引きつけて、月組の層の厚さ、実力をこれでもかと叩き付けてくれました。
もうまいりました脱帽ですヽ(=´▽`=)ノ素晴らし過ぎた。
客席は笑いと感激の拍手でうごめくような様子を呈していました。

輝月ゆうま(きづき・ゆうま)さんも、独自のキャラを骨太に演じ、「やっぱこの人すごいわ」とまたまた感服。おそれいりました(^^;)

1944年初演と、古い演目でしたが、そんなこともまったく感じさせず、月組らしい今風な印象もあり、さらに前述したように、曲よし、ダンスよし、ストーリーよし、演技よしのいい作品でした。

珠城さんの月組、どんどん仕上がってきています。
これで、組は別部隊も現在公演しているわけですから、たいした陣容です。
本公演がまたまた楽しみになってきました。

2019/01/19

旅の窓・沢木耕太郎を読んだ

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『旅の窓/沢木耕太郎 文・写真(幻冬舎文庫)』を読みました(見ました)。
これは著者の沢木さんが世界のいろいろな国を旅しているときにフィルムを使って写真撮影したものに、その時々のキャプションを加えて本にしたものです。

カメラマンでなくとも誰が撮った写真でも興味を持ってしまう私。
で、この本に載っている沢木さんの写真は独自の視点で撮られていて、とても惹かれるものでした。

旅の途中で、その街で出会った人にふと感じた何かを、その瞬間に撮ったもの。

なぜか広大で雄大な景色を撮った写真の端っこにぽつんと小さぁ~く人が写っている作品が多いのも、偶然が重なったのかもしれませんが(ご本人もそう書いている)、とても印象的で素敵なものになっています。

子供や、家族、一人で物思いに耽る人、などの写真も魅力あるものになっていました。
もちろん文章は風景や街、人々の様々な様子などについて優しい視線で書かれたものでした。

その中でちょっと私が気になったエピソード。

「旅をなぞってはいけない。それがこの何十年かの旅で得た教訓のひとつである。」

というもの。

著者が若い頃の旅の記憶を求めてスペインのマラガというところに再訪したが、かつての宝石のような空間だった所が、二十年も経ってすっかり変わってしまって・・というお話でした。
「私はやはり失望しないわけにはいかなかった。」と、書かれていますが、私にも似たような経験があります。
でも、時には最初の探訪からの年月の良い変化を感じて涙してしまうこともあります。

「旅のなぞり」は多くは失望となり、時には感動を呼ぶことも・・。面白いエピソードでした。

2019/01/16

先生からもらった『いのししの絵』

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新年明けて、このブログに何度も登場する私の中学時代の担任の美術の先生と6日に今年初めて会ったのですが、そのときいただいたのが写真の「いのししの絵」です。

小さな絵ですが、黒い簡易的な額に入れて「好きなのえらべ」と言われて真っ先に手を伸ばしたのがこの絵でした。

他にも全くタイプの異なる絵があったのですが、私はこの“超デフォルメ”された「いのしし」が気に入りました。

目が横に並んでんだよ!d( ̄  ̄)しかも鼻の形もビョ~ンて伸びてるし、脚の形もファニー、さらにボディが丸太みたいで、さらにさらにお尻の方に PICASO って書いてあるじゃんヽ(=´▽`=)ノ

新年早々こんなことができるのは先生をおいてほかにいないっ!と私は笑っちゃいました(^-^)/☆

この絵は私の部屋の入り口のドアに貼り付けました。
部屋に入るたびに楽しませてもらいますd(^_^o)

先生、出会った人にこのサイズのそれぞれ異なる絵を配っていましたが、くっそまじめな人がこれを渡されたら「????」ってなるんでしょうね(*^_^*)ああおもしろい。

70歳をこえてなお生き生きとこんな絵を描いてくださる先生に尊敬と感謝の眼差しを向けた1月6日でした。

2019/01/14

突然思い立って「松山庭園美術館」へ

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連休最後の成人の日。
朝、突然思い立ち、匝瑳市の松山庭園美術館に出掛けてみました。
ちょっと前にネットで見て気になっていたのです。


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『十人十色 -楽しい個展めぐりⅡ-』と題された企画展。


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この庭園美術館は、庭園の中に何軒も東屋のような展示場所や、本格的な展示館、さらに本館にはいくつもの展示スペースがあり、様々な作家の作品がそれぞれに個性を光らせて展示されていました。
また、常設サロンには「藤田嗣治」や「村山槐多」の作品があまりにも無造作に展示されていて、驚きます。


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この美術館は“ネコ”の美術館としても有名とのことで、今回の作家さんの作品にもネコがテーマのものが多数ありました。
どれも楽しく、不思議で幻想的なものも・・。
作家さんともいろいろお話できました。


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驚いたのは「ワインとアートの世界・林暁男ソムリエ・ワインラベル展」という企画展示の部屋。
ラベルが額に入って展示され、日本ソムリエ界の草分けと呼ばれている林暁男さんご本人にラベルから見えてくるワインの世界、日本のワインの現状まで解説いただいてしまいました。
私はクルマで来たのですが、望めばワインの試飲も可能となっておりました。飲めた人、うらやましいd(^_^o)


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林さんはとてもやさしく、物腰もやわらかく、素敵な方でした。
お願いしてお写真を撮らせていただきました。やさしそうだけど、風格ある方でしょう?!


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ふと思い立った美術館探訪だったのですが、行ってよかった(゚ー゚*)。oO
美術作品と共に庭園も楽しめましたし、いい空気も胸いっぱいに吸ってきました(^-^)/☆
いい一日になりました。

2019/01/13

「ことばの食卓」を読んだ

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『ことばの食卓/武田百合子著・野中ユリ画(ちくま文庫)』を読みました。
以前にもこの武田百合子さんが書いた「日日雑記」をご紹介したことがありますが、今回もその文の妙技に舌を巻きました。

一眠りしたあと、晩ごはん食べる。
あたし、うなぎが大好物。昨夜なんかも、うなぎ入れた小田巻蒸しこさえてもらった。
それと付け合わせに、ほうれん草のおひたし。
まぐろの山かけも大好物。
でも、くどいもの二つはいやだから、一つくどけりゃ、片方はさっぱりと。
そいで、お酢の物が大好きだからね。
ワケギと、それからあのー何か、貝あるでしょ。それでこさえたりなんかすれば、本当にうんとおいしいねぇ。

・・という具合で、誰も真似できない書きっぷり、文体だと思いました。

描写もいいし、本人の気持ちが語調にうまく出ている。
短い文でも、本人の「人」が見えてくるように感じます。

さらに、この本1984年に刊行されたものの文庫化ですが、武田さんの文により、当時の町の様子、人の様子、店の様子、様々な風俗なども描かれていて、それも非常に興味深いものがありました。
こういう人が、こういう書き方をしないと当時の「時代」は脚色されたものとなって残ってしまったかもしれません。

文良し、そして野中ユリさんの挿絵も素晴らしい、私の大好きなタイプの本でした。


【Now Playing】 It Could Happen To You / Horace Parlan ( Jazz )

2019/01/12

話題の映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきました。

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あちこちで話題となっている映画『ボヘミアン・ラプソディ(Bohemian Rhapsody)/2018年 イギリス・アメリカ 監督:ブライアン・シンガー 出演:ラミ・マレック、 ルーシー・ボイントン、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョゼフ・マゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー、アレン・リーチ、マイク・マイヤーズ』を見てきました。

ブリティッシュ・ロックの代表格でレジェンド、「クイーン」の下積み時代から、あのボブ・ゲルドフが行った「ライブ・エイド」でのウェンブリー・ライブまで、ボーカルのフレディ・マーキュリーを中心とした伝記的映画です。

クイーンの4人を演じたラミ・マレック他の出演者は、ルックスも、楽器を演奏する姿も、まるでフレディ・マーキュリー、ブライアン・メイ、ジョン・ディーコン、ロジャー・テイラーそのものでした。
クイーンをリアルタイムで経験した私でさえ本人達が演じているように錯覚することが何度も・・。そんなリアルに感じるシーンやエピソードの連続です。

クイーンを知らない若い人たちにも好評、さらに長女が友達から得てきた情報によるとラストの15分くらいが圧巻で涙がとまらない、ということでした。


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実際に見てみると、“最初から最後までが圧巻”でしたヽ(=´▽`=)ノ
実際のクイーンの楽曲が入ってくる部分は実にクイーンらしいサウンドでスクリーン上の場面にピッタリとはまり、見ている私はこのフレディの苦悩や、メンバーとの軋轢、フレディが“落ちていく”様、などが、クイーン現役バリバリの時代にこの映画を見ているような気分になり、クイーンは懐かしいものではない!まだ自分の中ではそんな想い出なんかになっていない、ということを深く感じました。

たいへん良くできた映画でした。
ロックを久しぶりに魂で聞き、見た感じ。


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クラプトンや、ジェフ・ベック、ジミー・ペイジなどとは一線を画すブライアン・メイ独特のギターサウンドとフレーズ、どんなにワイルドに弾きまくっても上品な彼のギター・プレイに久しぶりに大きな音でふれて、ふるえるような感動が体の中で巻き起こり、ロジャー・テイラーのゆっくりなテンポの曲でも“嵐のような”ドラム、ジョン・ディーコンのおとなしそうだが、グイングイン煽るベース、そして、人生を懸けたフレディの天にも昇らんばかりの突き抜けたボーカル、・・体中にあの頃のざわめきがやって来ましたよ(゚ー゚*)。oO

ストーリーももちろん良かったし、音楽はもちろん、キャストもバッチリだし、エンターテインメント的にも楽しめるし、フレディの人生にもふれることができる、・・最後まで“前のめり”に見てしまいました(*^_^*)とってもいいロックな映画でした。

2019/01/09

「人生の結論」小池一夫著を読みました

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『人生の結論/小池一夫著(朝日新書)』を読みました。
著者の小池氏は、作家で漫画原作者だそうで、『子連れ狼』の原作で知られている方とのこと。小説を書き、作詞、脚本も手掛けておられます。80歳を越え、氏のツイッターはフォロワー80万人を超え、驚きを覚えながら、この著書を読みました。

完全書き下ろしのこの本、人間関係や働くことについてのヒントが満載でした。
しかも私でもわかるような、やさしい言葉で書かれていて、さすがの人生経験を感じました。

「一流は競う、二流は群れる」「人間関係を突き詰めれば、無理をして付き合わないこと」「仕事ができるフリをやめると、目的にたどり着ける」・・などなど、タイトルだけでハッとするのです。中身はさらにわかりやすくて濃いっ!

特に私の心に響いたのが、

「自分の使っている言葉が、他人からのいちばんの評価の対象になるのは仕方ないこと」
というところでした。

内面がいちばんわかりやすいのはその人の使っている言葉だ・・というわけです。

人間は言葉で思考する。だから、年を重ねたアイドルに向かって・・「劣化した」などという言葉を平気で投げつける。

精神が弱った人に向かって「メンヘラ※私はこの言葉を知らなかったのでこの本を読みつつ調べてみた」、さらに一線から外れた人に「オワコン※この言葉もよく知らなかったのでさらに調べた」という流行り言葉をぶつける。

これらの言葉が浮かんだら、自分の思考は汚い言葉に毒されている、負けていると思った方がいいと、著者は書いています。
私もそう思いましたよ。

「劣化しているのは自分自身だ」と、著者は強く言い放っています。

いい言葉を使う人には、いい人生をつくる力がある・・という著者の言葉に力強く背中を押されたような気持ちになりました。

『日頃使っている言葉とは、人生を変えるものであると言っても過言ではない、言葉の選択力と人間力は正比例だ!』・・涙がでるほど同感した!

言葉に鈍感な人が多すぎるっ!私はそう思う。

2019/01/08

このあいだの休みに先生と古木・巨木・奇木巡りをしてきた

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このあいだの休みの日に、このブログに度々登場する私の中学時代の担任の美術の先生と待ち合わせ、表題のとおり「古木・巨木・奇木」巡り?をしてまいりました。

先生は古い樹木や、巨木、なかでも奇妙な形になった木々に興味があって、よく私にどこそこのお寺にすごい木があった、とか、あそこにあった奇天烈な形の木を一度見せたかったなどとお話をしてくれます。

というわけで、私も大網白里にある(土気の飛地なのか?)縣神社にお連れして、先生に古木・巨木・奇木を味わってもらいました(゚ー゚*)。oO
これがまた先生の美術作品に何か大きな影響を与えているのかもしれません、その形や感じるエネルギーのようなものから・・。


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最初二枚の写真は縣神社でのもの。二枚目の写真には木を見上げる先生も写っております(^_^;)


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三枚目の写真は千葉市の大巌寺町にある淑徳大学の正門を入ってすぐのところにある奇木!?
入り口の守衛さんにお願いして門の中に入り、撮らせていただきました。
先生、おおよろこび!d(^_^o)


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樹木と撮影、会話をしてからは落ち着いて淑徳大学近くの珈琲店「じゃくう鳥」でまったりといたしました。
マスターと先生も久しぶりの再会でした。
先生、ここでもニコニコしてお話をしつつ、珈琲を美味しそうに啜ってました。
かかっていたマイルスのジャズもよかった。・・この音楽にも先生大満足!

かつての先生と生徒、いい歳こいても仲良くできて、私はしあわせです(*^_^*)

2019/01/06

「月夜のサラサーテ」を読んだ

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『月夜のサラサーテ/森博嗣著(講談社文庫)』を読みました。
1957年生まれのこの著者を、私、恥ずかしながら存知上げておりませんでした。
人気作家で、Amazon.co.jpの10周年記念で殿堂入り著者にも選ばれているそうで、すまん!って感じなんです。
本屋で立ち読みして、こりゃ面白そう!と手に取った次第です。

著者・森博嗣氏が100のつぶやきをしているというこの本、「謝罪会見は、いったい誰に謝っているつもりなのか」とか、「リストラで駄目な部分が切られるが、原因は駄目だからではない」、「感動の不適切な扱いが目立っているこの頃」などなど、目次を見ているだけで面白そう、と感じたのでした。

しかしながら、この本のカバーにもかかれているように、著者・森博嗣氏は理屈っぽい・・っていうか、理詰めでどんどん攻めてくるので読んでいるこちらも“ぐうの音も出ない”状況に陥ります。

人として生きていると様々な出来事、事象に出くわしますが、それを著者は観察、考察して、こちらが長いこと信じてきたような世の考え方をバッサリと切り捨てます。
でもって、今まで味わっていた世の中の慣わしとは異なる世界が見えてくるのです。
それが痛快である場合もありますが、あまりの切り捨て度にガックリくることも・・。
非常に私にとっては、微妙な本となりました。

読んでいて、納得がいった項目も多々ありましたが、その中で最も共感したのは・・

自分の欠点や悪行など、防御が難しい部分を持っていると、そこを攻められるくらいなら、さきに相手を攻撃しよう、となる。そうならざるをえない。

と、書いていて、具体的な例として・・

ネットで散見される事あるごとに他者を非難する人達。
この人達は、多く自分が非難されたくないという心理によるものである。
と言っています。

人の行為に対する賛否ではなく、人格を攻撃する場合が多々見られるが、例外なく、自分に人格的な欠点があって、そのコンプレックスを抱えているから、ついその攻撃が「有効だ」と思いついてしまうのだという。

・・共感した。

自覚もなく、人格を攻撃し、単に貶め(おとしめ)たいというだけのもの。
理屈が述べられないからそうなる。・・まったくだ!

相手の能力的な部分を攻撃する人は、自身に能力的な欠陥があるのだと断じています。

こうして、人間社会の構図が見通せるのだと書かれていて、今まで何となく感じていたことが理路整然と述べられていて、わたしゃ唸っちゃいましたよd(^_^o)

この著者の本は、もう一冊持っているので、それを読んだときには、またこのブログで感想を書こうと思います。

結局は手に取ってよかった本でした。

2019/01/05

ホワイト・アルバム50周年記念盤、「イーシャー・デモ」と「セッションズ1~3」を聴いてみた。【4/4】

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◇CD 6: セッションズ

いよいよホワイト・アルバムの記念盤試聴も最後の一枚です。
これもアルバム製作過程のセッションを録音したもの、ではいってみます。


1. アイ・ウィル(テイク13)

ちょっと録音過程でふざけあっているところから始まりました。
ポールの甘い歌い方、シャウトもいいが、こっちもいい!
アイ・ウィルのいいところがこのセッションでも良く出ています。
ジョンか誰かが何か叩いてリズムを取っているのも既に入っています。
曲の骨格はすでに出来上がっています。


2. ブルー・ムーン(スタジオ・ジャム)

ポールが軽く歌っているが、それがなかなか味わいを感じさせます。
本気で録音してもいいものが出来たかも。


3. アイ・ウィル(テイク29)

けっこうそっと囁くように歌い始めましたが、頓挫・・。


4. ステップ・インサイド・ラヴ(スタジオ・ジャム)

アンソロジーでも聞いた曲。
これはそんなに本気でやっている感じはない。でも、スタジオでくつろいでいる様子のポールが感じられる。ギターもかる~く弾いています。


5. ロス・パラノイアス(スタジオ・ジャム)

続いてこの曲に突入するが、これもアンソロジーで聞けたもの。
完全におふざけモードに入っていますが、こういうふざけ方もビートルズが得意なんじゃないでしょうか。シングルB面になっていた「ユー・ノウ・マイ・ネーム」みたいにいくらでも展開できそうです。
でも、これに付き合わされた録音スタッフはうんざりしたんじゃないかな(^_^;)


6. キャン・ユー・テイク・ミー・バック(テイク1)

最終的に、ジョンの「クライ・ベイビー・クライ」のお尻にくっつけられたポールの不思議な雰囲気の曲です。
ギターもあまりポールの演奏では聞かないタイプの弾き方をしています。
知識がないので、こういう音楽が何をモチーフとしているのか、はっきりしませんが、ちょっと民族音楽的な要素を感じます。
ポール、けっこう“ノって”歌っています。


7. バースデイ(テイク2 インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

バッキング・トラックですが、まだ教科書的に演奏していて、骨組みを作っている段階に感じます。
ギターのワイルドさもまだまだオリジナルの域には達していないし、ポップさが出過ぎなギターの部分もあります。
リンゴもあまり技を繰り出さず、しっかりとリズムキープに徹している感じ。


8. ピッギーズ(テイク12 インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

これもバッキング・トラック。
弦楽も入って優雅な感じが醸し出されています。
こうしてバッキングだけを聞いていると、この曲にもかなり力が入っていたのだとあらためて感じました。
あまり重要曲じゃないような印象がありますが、でも、そうとう作り込んでいる様子が窺えます。


9. ハピネス・イズ・ウォーム・ガン(テイク19)

オリジナルで世に出た感じにかなり近づいている。
エレクトリック・ギターも歪ませているし、ジョンも料理の仕方の方向が見えているよう。
サビの部分が“語り調”になっていて、あの叩き付けるような歌い方はまだしていない。


10. ハニー・パイ(インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

バッキング・トラックだが、雰囲気はもう十分出ている。
ギターの甘いトーンもオリジナル・バージョンどおり。
レトロなあの演奏も既に入っていて、歌を入れれば完成のところまでたどり着いている。
間奏のギターも本編と同じ。テイクも同じなのだろうと思う。
リンゴのやさしく丁寧なスネアも効いているし、ハイハットの使い方もうまいっ!


11. サボイ・トラッフル(インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

これまたバッキング・トラック。
ブラスのぶいぶい言わせる感じがもう素晴らしい。グシャッとつぶれるような音の録り方もカッコイイ!
ジョージのこの曲、サウンドがいい。ジョージのこういう感覚はジョンもポールも負けちゃうかも。この世界はジョージならではだと思った。


12. マーサ・マイ・ディア(ウィズアウト・ブラス・アンド・ストリングス)

ブラスと、弦が入っていないこのバージョン、ポールが部屋で歌っているみたいで、これはこれで味わいがあります。
つまり、この曲自体がもともと優れた曲なんだと気づかされました。
この頃のポールの甘い感じの歌い方は「アイ・ウィル」でも感じたけど、魅力あります。


13. ロング・ロング・ロング(テイク44)

喋っているときのジョージとポールの声が聞き分けられない・・初期のときにも感じたけど、ビートルズの声ってそうなんだよな、とここで思い出しました。
原初的な録音ですが、あの“ぽつんとひとり”みたいな雰囲気はもう出ている。
そして、リンゴのドラムでドンッドンッって盛り上がっていく部分も出来上がっている。
途中でちょっと遊びみたいな感じに突入するが、まだまだ曲の行方は不透明な頃なのか。


14. アイム・ソー・タイアード(テイク7)

だるう~い感じの歌い方は、オリジナルよりもこっちの方が出ているかも。
シャウト気味に移行する部分はもうここでもやっている。
ブレイク時のリンゴの強烈なフィル・インはまだやっていない・・と思ったら途中からやり始めた。でもまだ未消化な感じ。


15. アイム・ソー・タイアード(テイク14)

こっちは割と静かにあきらめ感を出して歌っている感じ。
コーラスも入っているがちょっとそぐわない。
このバージョンは本気モードを感じるが、まだいろいろ迷っているところがあります。


16. コンティニューイング・ストーリー・オブ・バンガロウ・ヒル(テイク2)

ヨーコとジョンが喋っている音声が入っている。
歌が始まるとヨーコが歌っている声もうしろで聞こえている。
ドラムのリズムがまだ定まっていない部分もある。変拍子な曲なので、お試し中なリンゴを感じます。拍子が変わる部分の繋ぎ方の工夫も大変だったと思う。
ジョンはギターを弾いてるからそんなに感じないのかもしれないけど、リンゴは苦労したと思います。


17. ホワイ・ドント・ウィ・ドゥ・イット・イン・ザ・ロード(テイク5)

アコースティック・ギターであやしい感じで歌うポール。
シャウトもかますが、ポールの七色のボーカルにはいつも舌を巻きます。
で、この曲をアルバムに入れちゃったというのがすごいことだと思いました。


18. ジュリア(ツー・リハーサル)

ギターはジャラジャラとコード・カッティングで弾かれている。
で、続いてスリー・フィンガーで・・。
これがいいかも、というジョンの気持ちが聞いていて表われているように感じた。
詩にも自信があるのだろう、しっかりと発音して歌っているジョン。
歌っているうちに、いい曲だと実感したんじゃないでしょうか。


19. ジ・インナー・ライト(テイク6 インストゥルメンタル・バッキング・トラック)

バッキング・トラックです。
あのまぶしいばかりに美しい伴奏がそれのみで聞けます。
インドを感じさせます。音はとてもきれいでクリアに録られています。
これもジョージのサウンドに対する感性を強く感じました。


20. レディ・マドンナ(テイク2 ピアノ・アンド・ドラムス)

ピアノとドラムだけのこの曲を聞くなんて初めてのこと。
なんといってもこの曲は、ピアノとドラムが中心になって展開しているので、聞いていて「なるほどバッチリの演奏だ」と思いました。
リンゴのブラシでしょうか、シャッシャカいうスネアがぴったりマッチしています。
いつも思うが、ビートルズにとってリンゴの存在はとても重いものがあると思う。


21. レディ・マドンナ(バッキング・ヴォーカルズ・フロム・テイク3)

リンゴやメンバーの和んでいる声も最初に聞こえる。
楽しそうな雰囲気を感じてうれしいっ!


22. アクロス・ザ・ユニバース(テイク6)4

アルバム「レット・イット・ビー」で聞くことのできたこの曲のセッションの様子です。
今ではいくつかのアルバムで聞くことが出来ますが、ジョンはシンプルにギターを弾き、シンプルに歌っています。
こういう素朴なバージョンも良かったのかもしれません。
結局いままで世に出たバージョンはどれも完成に至っていないように思います。
でも、曲の良さは誰もがすぐにわかり、カヴァーも多いです。ジョンの魅力があふれた作品なんじゃないでしょうか。

«ホワイト・アルバム50周年記念盤、「イーシャー・デモ」と「セッションズ1~3」を聴いてみた。【3/4】

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