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「絶望名人カフカの人生論」を読んだ。

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『絶望名人カフカの人生論/頭木弘樹著(新潮文庫)』という本を読みました。

この本は、あの「変身」や「審判」「城」などの作者。不条理主題のシュルレアリスム作品群を残した『カフカ』が遺した言葉、日記、手紙、ノートなどの膨大な文書の中から彼らしい「絶望」について書かれたものを[編訳]の「頭木弘樹」氏がピックアップし、それぞれにコメントを加えたものです。

驚くのは、カフカは自分の身の回りに起こるすべての事、身体に起こるすべての事、親や会社の人達、恋人とのことについても全てが全てに“絶望”しております。

良いことが起こっても、悪いことの前触れのように脅えます。

この本で幾度も恋人にあてた手紙が紹介されていますが、フェリーツェという恋人とは二度婚約をし、二度婚約破棄をし、その後の恋人ミレナとも一度婚約をし、またもや婚約破棄をしています。
結婚後のことを考えると絶望ばかりが襲い掛かってくるようです。
子供をつくるなんてことも、その子とどう接したらよいか、自分という最悪の人間に似ていたら見捨ててどこかに行ってしまうしかない・・というような、結婚や子を持つということに関しても全く“よろこび”のようなことは微塵も感じないのでした。

細くて虚弱なのに、外部にあるものを口に入れる恐怖も手伝ってほとんど生きて行くのにやっとくらいのもの、しかも粗末なものばかり食べています。
暖房すると空気が悪くなり、身体に悪いからといって、冬でも窓を開け、暖房せずに、窓辺に寝ていたそうです。・・・だから早死にしたんじゃないの(^_^;)と言いたいくらいです。

自分が受けた教育は“害毒”であったと断言し、「非難されたとしてもぼくは聞く耳を持たない」と、頑なです( ̄O ̄;)

仕事でさえも、耐えがたいものだと言い、自分の唯一やりたいこと、唯一の使命と思っていた文学の邪魔になる、と怒っています。
「ぼくは文学以外の何ものでもなく、何ものでもありえず、またあろうとも欲しない。だから、勤めがぼくを占有することは決してできない。」・・と、言いたい放題です。でもこれがカフカ。

これら残された文書は、カフカの友人がカフカから亡くなる前に「焼き捨てろ」と言われたにもかかわらず、努力して断られ続ける出版社を何社も巡り、やっと出版に漕ぎ着けたもので、この友人がいなければあの名作を私達は読むことができなかったわけです。それに、カフカは焼き捨てろといいつつ、本当は逆のことをしてくれると思っていたような気がする。

恋人の手紙も、その恋人が結局別の男性と結婚したが、子を残したまま亡くなってしまい、女手ひとつで子を育てるためにそれを売ることになってしまったとのこと。
最後まで手紙を売らないと、頑張ったようですが、でも背に腹はかえられないということだったようです。

上記のようなことなどを含め、カフカの文書は未完のものが多かったにもかかわらず、世に様々なものが出ることになり、やがて私もその一端にふれることになったわけです。

でね、・・絶望ばかりが書かれているのに、私も小さい頃から今に至るまで、絶望と同居してきたような人間(誰もが小さなカフカであるような気もするのです)であるのに、カフカの救いようのない文を読むと・・不思議と元気が出てくるのです。
これはどういった理論でそうなるのか。

結局、ささやかでも、つつましやかでも、生きて行く元気が出て来たのです。
あら不思議。

 

2020/01/14

中古のスピーカーが意外と力を発揮してうれしい!

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このあいだの休日に出かけて買い求めた中古のスピーカー。
マランツの10㎝径のフルレンジスピーカーでバスレフ型、定価は3万8千800円を5千500円と書いてありました。
傷みもなく、帰宅して鳴らしてみると、意外やいい感じじゃありませんかd(^_^o)

今までは BOSE と JBL のスピーカーを使い分けて聞いていたのですが、marantz はとても“さっぱり”として“虚飾なし”の乾いた音でした。
なので、大きな音でも小さな音でも疲れることなく長時間聞いていることができます。
アタック感が良く、歯切れもいい!
しかも各楽器がどこでどう鳴っているのかがよくわかります。こりゃいいもの手に入れたと喜んじゃいました(^-^)/☆

見た感じからすると、たぶん喫茶店やカラオケBOXなどで業務用に使われているものなんじゃないかと想像いたしました。

 

 

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現在のアンプはスピーカー接続は2台までしか出力端子が無いので、このあいだの物置引っ越しの際に以前使っていた audio-technica のスピーカー・セレクターを発見して確保しておいたので、早速それを使い三台目のマランツを接続いたしました。

これでしばらくはいろいろな音源をマランツで試し聴きするという、ささやかな楽しみができました。
聞いていると、ポップスや60年代頃のR.ストーンズのような音がとても相性良く鳴るようです。それにJ-POPといわれるようなサウンドも。

いい大人のおもちゃになりました。(*^_^*)

 

城山三郎さんの「無所属の時間で生きる」を読みました。

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『無所属の時間で生きる/城山三郎著(新潮文庫)』を読みました。
ちょっと前のこのブログで同じ城山さんの「そうか、君はもういないのか」をご紹介しましたが、この本でも城山さんの人生、仕事に対する真摯で誠実な態度は変わりません。

特に城山さんが還暦になったときに書いたメモが出てきた話が書かれていましたが、そのメモは私にも参考になりました。
そのメモを掲げて、私なりのコメントを添えます。

1. 年齢に逆らわず、無理をしない。

  これは昨年自身が倒れたことで身に染みました。以来、無理は極力避けるようにしています。そうしない人が体調不良の“どつぼ”にはまってしまうのだと思います。


2. いやなことはせず、楽しいことをする。

  これも今までは楽しいことをあと回しにして、仕事の進行状況によって家でもいろいろやっていました。が、もうそんなことしません。人生終盤戦にきているのだ、音楽、読書、観劇を中心に楽しいことをいっぱいやります(^-^)/☆


3. 睡いときに寝、醒めたら起きる(昼夜を問わず)好きな物だけ食べる。但し午後八時まで。

  これはまだあまり実現できる環境にないので、仕事を完全引退したら実現したいと思います。でも、“好きな物だけ食べる”っていうのはちょっと無理みたい。


4. 義理、面子、思惑をすてる。つまり、省事で通す。

  これも難しいけど、仕事上の関係の人には今までがほとんど捨てることが出来ずにおりましたが、今や7割以上捨てている感じになりました。私的な生活上はこれから考えるってところです。


5. 友人をつくり、敵を増やさない。

  仕事上はもう敵をつくるような環境にないので、その心配はなし。友人は適度に私生活上で増えているのを実感します。まあいい感じd(^_^o)


この本は、城山さんの“無所属の時間で活きる”基本的な姿勢と、その仕事ぶりが書かれていました。読んでいるだけで「こういう充実した仕事と生活を目標にしたい」と思いました。いい読書になりました。

 

2020/01/13

映画「フィッシャーマンズ・ソング」を見ました。

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映画『フィッシャーマンズ・ソング -コーンウォールから愛をこめて-(Fishermans Song)/2019年・イギリス 監督:クリス・フォギン 出演:ダニエル・メイズ、ジェームズ・ピュアフォイ、デビィッド・ヘイマン他』を妻と見てまいりました。

英国のコーン・ウォール地方の港町を旅行していたレコード会社のマネージャー、ダニーが主人公。
偶然漁師たちの浜辺ライブを見て、一緒にいた上司が、からかって「契約した方がよい」と言ったのを真に受けて、その小さな港町に居残り、全力で説得し、スカウトするという・・信じられないような展開から始まりました。

まったく相手にされず、むしろ敵意むき出しのフィッシャーマン達に翻弄され、さらに港町にいた子持ちバツイチの女性に好意を持ち、ますます港町から帰ることができなくなる主人公。

“嘘から出た誠”っていうか、漁師達をスカウトする中で、その「フィッシャーマンズ・ソング」に魅了される主人公。
そしてバツイチ女性にもぐぐっと惹かれることになり・・、物語はコーンウォールの港町ポート・アイザックの人々と主人公の、人と人の物語へと進展します。

 

 

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やっと契約に漕ぎ着け、ロンドンに売り込みに行ったが相手にされず、でもたまたま出たテレビでのフィッシャーマン達の失態が YouTube で話題となり、何百万回の再生回数を獲得したのちにデビュー決定!

でも、その後も誤解、諍いがあり、ラストに向けて人間ドラマの究極的なシーンがやってきます・・そこは映画を見て感動を味わってくださいd(^_^o)

フィッシャーマンズの歌も、気骨も素晴らしかったし、主人公と港町の女性の愛の物語もよかった(゚ー゚*)。oO

とってもいい映画でした。
妻は「もう一度見に来る」と言っておりました。
大きな映画館でやっている娯楽大巨編映画よりずっといいこの映画、見て損は無いです(^-^)/☆

 

2020/01/12

あらたなジャズ・スポットを見つけた

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写真は千葉市緑区あすみが丘東にある「Cafe Relaxin'」です。
“リラクシン”と言えばマイルス・デイビスの有名なアルバム・タイトルと同じ。
そして実際に妻と行ってみたのですが、まさにジャズの音と共に“リラックス”できるような空間でした。

このお店は、いつもこのブログに登場する私の中学時代の担任の先生から教わりました。
先生のご自宅からは40キロは離れているのに、先生の“アンテナ”は、あちこちに張り巡らせてあるようです。お友達もたくさんいて、いろいろ情報を与えてくれるのだと思います。

 

 

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11時から15時までの部と、17時から22時までの部で開店されているとのことで、調べてみると食事もできるらしく妻を誘って夜の部に出かけてみました。

入り口を入るとマスターが出て来てくれて、靴を脱いでスリッパに履き替え、まさにお宅を訪問するかのような“リラックス”空間になっていました。

昼の部では、オンケンの自作スピーカーでジャズ以外も掛かっているらしく、夜の部ではガウスというすっごい迫力のスピーカーでジャズを流しているそうです。
室内の天井が湾曲していて、しかもすごく高くて、音響に大きく影響しているのを感じました。
音量はよくあるジャズ喫茶ほど大きなものではありませんが、アナログ盤の黄金時代のジャズが“悠々”と鳴っていました。

実に深い音です。
しかも本来の実力を控えめにしておいて、だからこその余裕あるまさにレコード盤の“演奏”になっていました。

 

 

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食事も珈琲も美味しく、「またいいところ見つけちゃった」(*^_^*)という感じです。

完全なリピーターになるであろう状態でお店をあとにしました。
今度は昼の部、オンケンのスピカーでの“演奏”、聞いてみたいと思います(^-^)/☆

 

2020/01/08

「どうぶつ友情辞典」を読みました。

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『どうぶつ友情辞典/あべ弘士著(角川文庫)』という本を読みました。
著者は旭川生まれの絵本作家で、1972年から25年間旭山動物園の飼育係としてゾウ、ライオン、フクロウ、ゴリラなどを担当した方です。
動物たちは「友」という著者の動物への友情あふれるエッセイとなっていました。

さまざまな動物について取り上げていますが、その動物に因んだ「ことわざ」「慣用句」「伝説」「つくり話」なども散りばめ、楽しい本になっていました。
それに動物への愛情がとても自然に感じました。

ゴマフアザラシの赤ん坊の飼育担当になったときの専用ミルクがなくて苦労した話・・結局肉食獣用のミルクで育てたが、乳成分がアザラシには足りなくて死なせてしまう・・。
そののち、海獣用粉ミルクが開発されることになった話には、元気で泳いでいたアザラシの赤ちゃんの様子も書かれていただけに、しんみりとしてしまいました。

動物園で夏休みに子供達を集めて「サマースクール」を行い、保育実習の中でゾウの一日のウンチの量を実際に測ってみた話も驚きました。

スケッチもして、においもかごう!などとやりつつ、計りに乗せてウンチの重さを測り、ものさしで長さを測り、一日子供達と測定。
一日に80キロものウンチが出ることもわかりました。

よく、おしどり夫婦なんて言うことがありますが、夫婦愛の鑑と言われるオシドリのオスが「オシドリ舎」で取っ替え引っ替え雌とデートしているのを著者が目撃する話もありました( ̄O ̄;)
巣箱から出て来たと思ったら、今度は向かいの巣箱に入っていくオス・オシドリ(^_^;)・・ま、人間も同じようなヤツがいるのでなんとも言えないですけど。

でも、ワシやタカは、一生伴侶をともにするらしいんですね。
片割れが死んでも再婚しないやつもいるらしいです。エラいっ!(*^_^*)

そんなこんなで、虎やキリン、各種鳥類から蝉やとんぼなどの虫、なまずやカワウソ、うさぎ、きつね、狼、牛、羊、犬、猫までなんでもござれの豊富な話題、楽しく動物話を読むことができました。

 

2020/01/07

アビーロード50周年記念盤、いよいよ「セッションズ」のCD二枚に突入!【2/2】

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では、前回に続いてセッションズの2枚目に突入します。

CD THREE Sessions

1.COME TOGETHER(Take 5)

もう曲はかなり固まってきた感じに聞こえます。
独特のポールとリンゴのプレイも既に出来上がっています。
ジョンはまだシャウトしたり、声が裏返ったり、歌い方を探しているのかもしれません。
演奏が止ったときに、ジョンが本編には無かった歌詞を言ってちょっと笑ったりしています。次々といろいろな歌詞が頭の中に浮かんで来るのだと思います。


2.THE END(Take 3)

せぇので、あの演奏に飛び込んでいく様子が録音されています。
ここでもリンゴのかなり開いているハイハットオープンの音があまりにも素晴らしい。
まだまだ未完な感じの演奏でした。


3.COME AND GET IT(Studio Demo)

アンソロジーにも入っていたバッド・フィンガーのためにポールが作ったデモ・テープでの演奏。
もうすでに完成していて、このままシングルカットすればヒット間違いなしの状態(^_^;)
で、「このとおりに演奏しろ」とテープを渡されたら・・ふつうやる気なくなっちゃうと思うんだけど、バッド・フィンガーエラいっ!!


4.SUN KING(Take 20)

あのけだるい感じはこのテイク20の段階ではほぼ完成しています。
ギターフレーズもレコードのまんま。
まだボーカルを本格的に入れる前の状態です。


5.MEAN MR.MUSTARD(Take 20)

こちらもボーカルはまだガイド的に入れているような段階。
演奏はほぼ完成形。
ベースにもエフェクトも掛かっていて、本編と変わりない感じです。


6.POLYTHENE PAM(Take 27)

ポールの指示により、この曲に突入する感じを皆で共通理解し、ものすごい勢いで曲を始めます。
今回の本編リミックスもこのくらいの勢いとドタバタ感でやってみたら良かったのにd(^_^o)と思いました。


7.SHE CAME IN THROUGH THE BATHROOM WINDOW(Take27)

続いてこの曲に突入し、勢いはそのまま!
ギターの音色もいいし、リンゴのプレイも冴えているし、ビートルズのバンドとしての良さがもろに出ているように私には感じました。


8.BECAUSE(Take 1-Instrumental)

ボーカル無しのインストゥルメンタル・バージョンです。
ボーカルが無いとあの荘厳感は出ないのですね。
たぶんシンセサイザーと思われる音のキーボードも本番そのままで入っていて、アレンジ、サウンドづくりのうまさを直に感じました。


9.THE LONG ONE(Trial Edit & Mix -30 July 1969)

「ユー・ネヴァー・・」以降のメドレーがトライアル・エディットとクレジットされていてコーラスが異なる部分にも入っています。
ほぼ本番のアビーロードと変わらない感じ。ポールのボーカルは割りとラフな感じに聞こえる。コーラスはかなりはっきりと聞こえます。
「サン・キング」への繋ぎ部分が異なっています。

「ミーン・ミスター・マスタード」は、かなりワイルドで、ベースもブイブイいってて、私好み。
そのあとが「ハー・マジェスティ」になっている当初のバージョンで、それから「ポリシーン・バム」に突入しています。これもけっこう自然な流れに聞こえる・・(^-^)/☆
間奏のカウベルなどが新鮮だ!

「シー・ケイム・イン・・」は、あの怒濤のドラムで入って行かない!!!
でも、途中からあのドラムパターンになっている。ここでもサウンドはワイルド感満載。
で、「ゴールデン・スランバーズ」に入って行く。これはオリジナルと同一な感じだが、ポールのボーカルが異なっています。オーケストレーションもまだ入れていません。
「キャリー・ザット・ウエイト」の強力コーラスは、生声っぽい録音です。
ここでもオーケストレーション無し。

「ジ・エンド」が始まり、掛け声的ボーカルは入っていない。
リンゴのドラム・ソロはそのまんまです。ドラムの録音が素晴らしい。
三人のギター合戦はまだダビングされておらず、オーケストラも無し。

・・最後の「ハー・マジェスティ」はすでに演奏されているのでここで終わりです。
けっこうこの長いメドレーは衝撃的でした。この“長い”編集は、本来アルバムのどの部分であったのか、というのも気になります。

でねぇ、ラジオ番組「ビートルズ10」で話題にあがったアルバム添付の資料写真37ページにあるマスターテープのレコーディング・シートには、A面一曲目は「ヒア・カムズ・ザ・サン」で、二曲目は「ビコーズ」。三曲目以降がこのロング・メドレーの曲順になってるんすよ( ̄O ̄;)えぇってなもんでしょ。
でもってB面は現在のA面と同一曲で、「オー・ダーリン」と「オクトパス・・」の曲順が入れ替わっています。
なんてこったい!
最終的にビートルズが聞き直して現在の状態になったんだと思いますが、けっこう驚愕の事実ですねぇ(゚ー゚*)。oO


10.SOMETHING(Take 39-Instrumental-Strings Only)

これは「サムシング」のオーケストラ部分のみの録音です。
これほどクリアーな状態で聞くと、これだけで完成された曲みたいに聞こえます。
いやもう、うっとりです。


11.GOLDEN SLUMBERS/CARRY THAT WEIGHT(Take 17-Instrumental-Strings & Brass Only)

そして、さっきのロング・メドレーでは入っていなかった部分のオーケストラのみの録音です。
こちらも壮大なオーケストレーションで、まるで映画音楽みたいです。
ジョージ・マーテイン渾身のスコアじゃないでしょうか。素晴らし過ぎっ!'(*゚▽゚*)'

以上で、セッションズの2枚目の感想を終えます。
けっこう発見もありましたし、驚きを感じた部分もありました。
新年早々ビートルズを新鮮に聞くことができました。

 

2020/01/06

アビーロード50周年記念盤、いよいよ「セッションズ」のCD二枚に突入!【1/2】

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年始一発目に、アビーロード50周年記念盤、リミックス盤本編を聴いてみましたが、これからデラックス盤に附属していた「セッションズ」の二枚を聴いてみます。
例によって、様々な出版社から発行されている解説本などには目を通しておりません。
私が聴いたままの感想を書き下ろします。
では、スタート!
まずはセッションズの1枚目から。

CD TWO Sessions

1.IWANT YOU(She's so heavy)(Trident Recording Sessions & Reduction Mix)

まだ手探り状態の段階のようです。ジョンがいろいろと指示をしている様子が窺えます。
ジョージが一生懸命にギターのフレーズを何度も弾いていい感じのギターを作り出そうとしているのも後ろで聞こえます。
けっこうジョンの声はかすれていたりする部分があります。

途中からリダクション後のオーバー・ダビング以降の状態が入っているようです。
ポールのベースは早くも完成形に近いところまで持って行っていて驚き。
リンゴのドラムも落ち着いたプレイで、完成形にかなり近い。
おおっ、聞いたこともないギターの泣きのフレーズがあの盛り上がり部分で入って来ました。ちょっとそのギターやり過ぎな感じがするし、キーボードもやり過ぎな“大袈裟”感が漂っています。

最後の盛り上がり部分のところでドラムとベースが演奏をやめてしまいます。
で、ここが“みそ”だけど、本番オリジナル・バージョンのラストが突然に消えますが、その部分がこのドラムとベースが演奏をやめる部分になっています。
ってことは、ラジオ番組「ビートルズ10」でも言っていましたが、ジョンの動物的感覚で突然演奏を切ったわけではなかったってこと?!通説が覆るようなテイクが収録されている・・ということですよねぇ・・。


2.GOODBYE(Home Demo)

ビートルズの作ったアップル・レーベルが抱えていた女性歌手、「メリー・ホプキン」に提供したポールの曲のポールによるデモです。
当時、私はこの曲が大好きでした。日本でも洋楽ヒット・ベストテンの常連曲であったと記憶しています。
メリー・ホプキンは、当時まるで“女ポール・マッカートニー”みたいでした。
このポールの歌い、弾くバージョンもなかなか良いですd(^_^o)


3.SOMETHING(Studio Demo)

ジョージがギターを弾きながら素朴な感じで歌っています。
他の楽器はピアノが入っているくらいです。
この段階で早くも名曲の風格が漂っているように感じます。
サビのところでのバックのオーケストラの演奏もピアノによって既にそのフレーズが弾かれていたことがわかります。


4.THE BALLAD OF JOHN AND YOKO(Take 7)

「ジョンとヨーコのバラード」は、この時期に録っていたのか。
ドラムはポールが叩いているのは周知の事実ですが、レコードでのプレイとは異なり、オンタイムというか、あの独特の“ちょっと遅れている”感じがありません。
当然ですが、フィル・インも異なっています。まだ初期段階なのでしょうが、ポールのドラムにはミスとか、迷いが目立っています。
ジョンのボーカルは喉の調子も良さそうで、快調な感じ(*^_^*)です。


5.OLD BROWN SHOE(Take 2)

この曲に関しては、ベースとドラムを誰がプレイしているのか世間的には謎とされているようです。
でも、ジョージがこのように歌って演奏が同時進行しているのを聞くと、ベースはジョージではなかったわけですよね。
やはりベースはポールか。
そうすると、これだけのドラムが叩けるのはリンゴ以外にはポールしかメンバーにはいないわけですから、ドラムはリンゴという・・当たり前の結論になっちゃいました。
でも、解説文にはドラムはポールだと記載されているみたいで、私にはそうは思えない難しいプレイだと思うんですけどね・・。
テイク2の段階で、演奏はもうかなりいい感じに仕上がっています。ドライブ感が素晴らしい。


6.OH! DARLING(Take 4)

まだポールが喉を潰していない初期段階のもののようです。
けっこう高らかに歌ってます、ポール。聞いているところによると、何度もスタジオに通い、この曲用に喉を徐々に潰していったらしいので、ポールの“喉つぶし作戦”は結果的にこの曲にぴったりの成功だっと思いました。
ラストの方に来て、シャウトが強くなってきました。いよいよ喉を潰した方がいいのかな、などと思い始めた頃なのでしょうか。

 

 

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7.OCTPUS'S GARDEN(Take 9)

ジョージのギターフレーズは本編で聞いたことのないものも入っていて、楽しい。
ドラムの音がけっこう大きく入っていて、リンゴのハイハットやスネアの使い方もよくわかります。ジョージの笑い声になごみます。


8.YOU NEVER GIVE ME YOUR MONEY(Take 36)

ラウンジで演奏しているかのような、ちょっとリラックス感漂うものになっています。
リンゴのハイハット、ハーフオープンの音はドラマーの私には“極上”の音に聞こえます。
曲の骨格はもう出来上がっていて、細部をこれから詰めるような段階に聞こえます。
ここからあのような完全な状態まで持って行くのだと思うと、「やはりビートルズってすごい」とあらためて思いました。


9.HER MAJESTY(Take 1-3)

ポールの甘い声のボーカルがこんな短い曲にもよくあらわれています。
1~3までのテイクが入っていました。


10.GOLDEN SLUMBERS/CARRY THAT WEIGHT(Take 1-3)

まだオーケストラの入っていないバージョン。ピアノのイントロのあと、フール・オン・ザ・ヒルに入ったりしてふざけている様子も・・。
でも、さすがビートルズ、どんどん熱の入った演奏になってきて驚きます。


11.HERE COMES THE SUN(Take 9)

アコースティック・ギターの音がそのまんまという感じの段階。ジョージの声も生声です。
ベースとドラムがジョージの演奏に合わせて探りながら進行しています。
あいかわらず、ポールのベースフレーズは天才的にカッコイイ!
サン・サン・サンのところでのリンゴのドラムも段々出来上がっていく様子がわかります。
いやこりゃカッコイイ!!素晴らしいぞ、リンゴ'(*゚▽゚*)'


12.MAXWELL'S SILVER HAMMER(Take 12)

ポールの口で表現するドラムのリクエストに即座に応えていくリンゴのプレイがこれまた素晴らしく上手い。
ベースドラムの16分音符の入れ方も“心ニクい”、リンゴはやっぱりいいドラマーだ。
曲が進むに連れてどんどんリンゴのプレイも“ノって”きます。
で、ポールもごきげんな感じで歌い、プレイするのでした。

以上がセッションズの1枚目です。
次回は2枚目を聞いて感想をお伝えします。

 

2020/01/05

映画「だれもが愛しいチャンピオン」を見ました。

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映画『だれもが愛しいチャンピオン(Campeones)/2018年 スペイン 監督:ハビエル・フェセル 脚本:ダビド・マルケス 出演:ハビエル・グ・ティエレス』を見ました。

ストーリーは誰にでもわかり、共感が得られるような単純なものなのですが、これが逆に見ているこちらを物語の中に没入させるのです。

プロ・バスケットボールリーグの元コーチ(不祥事を起こして解任された)が主人公。
判事から、社会奉仕活動をするよう命じられ、ハンディキャップチーム「アミーゴス」の面倒をみることになったのですが・・。

知的障害を持つチームのメンバーを指導しようとしても、あまりにも自由でハチャメチャで、パスをすることを教えるだけでも気の遠くなるようなコミュニケーションが必要。

でも、彼らのふだんの仕事ぶりや、興味を持っていること、個々の性格・生活を知るに連れ、自分の中に今まで無かったものが湧きあがって来るのでした。

 

 

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チームの皆の純粋さ、情熱、ユーモア、そういうものにふれた主人公のコーチ、マルコはドタバタながらも全国大会に出場。
次第にチームとしてもまとまりはじめ、快進撃となります。

また、そのコーチ、マルコの奥さんとのすれ違い状況がチームの活躍と共に修復されていく様子もこの映画の見どころ、泣かせどころになっています。

ラストシーンは意外だが、あまりにも感動的で、不覚にも涙が頬をつたいました。

とてもいい映画、人間が好きになる映画でした。
新年早々、“おすすめ”作品です!

 

2020/01/04

【はっPのアナログ探訪_0156: LAW AND ORDER / LINDSEY BUCKINGHAM ( LP )】

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久しぶりにこの「アナログ探訪」をいたしました。
今回は、リンジー・バッキンガムの「ロー・アンド・オーダー」です。

リンジーといえば、フリートウッド・マックがアルバム「ファンタスティック・マック」、「噂」で大ヒットを飛ばし、その後もツアー、ライブ盤発売、などを経て不動の地位を占めた立役者です。
それまでの、地味なブルース・バンドのイメージをボーカルのスティーヴィー・ニックスと共に吹き飛ばし、一気にメジャーなバンドになった感があります。

このアルバムはリンジー初のソロ・アルバムとなっていますが、フリートウッド・マックでお馴染みのリンジーの雰囲気、曲調、演奏がより色濃く反映されているように感じました。

今聞いても彼のギター含めサウンド全体が非常にクリアーで明るく、ポップでもあり、ロックな“ノリ”も充分あって、とても聞き易いアルバムになっていました。

 

 

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私も何十年ぶりかで針を落としたのですが、そのフレッシュさは変わらないと思いました。

バンドがいったん大成功した後に、スティーヴィー・ニックスやミック・フリートウッドもソロ・アルバムを出しましたが、どれもそれぞれのアーティストの持ち味が存分に発揮された良いアルバムでした。
そして、このリンジーのアルバムも。

フリートウッド・マック大成功の前にバンドから離脱したボブ・ウェルチもこの頃、ソロ・アルバムを出していましたがそれも成功し(日本でもロッキン・オン読者の特に女子にウケていた)、フリートウッド・マック・ファミリーが我が世の春を謳歌していたような気がします。

“にごり”の無い、美しいボーカルとギター、テンポの良いリズムが素晴らしい好アルバムでした。

 

«ジョン・コルトレーンの「BLUE WORLD」を聞いてみた。

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