横尾忠則氏と宝塚歌劇
きょう、FMラジオで横尾忠則(イラストレーター・・とだけは言えない世界的な存在ですが)氏のお話を聞きました。
氏は、6年前から宝塚歌劇と関わりをもつこととなり、当初は公演のポスター制作、現在は90周年を記念する今年最後の雪組公演の舞台美術(レビュー)の担当をされているとのことです。
最初に氏が宝塚と接触したのは、阪神淡路大震災の時に復興支援活動をされた時だそうで、集まったお金を渡す際に宝塚の生徒が唄った歌に感動し、思わず涙してしまってからとのことでした。
この歌は、おそらく私が初めて宝塚を見て大感動した「テンダー・グリーン」というオリジナルのミュージカルのテーマソングではないかと思います。
このミュージカルは唯の一回だけ、その後は再演もなく、伝説的なものとなっているらしいのですが、宝塚では何か大きなことがあるとそのテーマソングが唄われているようです。
で、私と同様、“何か”に惹かれ、横尾氏も自分で宝塚を見に行くようになり、ついに仕事を引き受けたわけです。
つまり、横尾氏の“琴線”に触れたのですね。
面白いのは、横尾氏が劇場に実際に行ってみての感想が私の思ったことと同じでした。
つまり、観客席に男性がほとんどいないということです。
「自分は特殊な“男”なのか?」と思い、氏は自分の内なる『オバサン』が見ているのではないか?という結論に達したとのこと。見ている時は男の目では見ていないというのです。
私の感覚では、オバサンの目というよりも、舞台に立っている人(特に男役)は、時空を超えた世界に居て、その世界を垣間見るような感覚です。
この辺は感覚が違うのかもしれません。
でも、同じミュージカル作品に関わるもので感動し、ぐいぐいとその世界に引き込まれて行ったことは似ています。
大震災の関係で“力”を注いだことも・・・。
今はほとんど仕事等の関係で見に行けませんが、近いうちにぜひ見たいと思っています。
このブログをご覧の男性の方々、ためしにぜひ一度、東京宝塚劇場または、本場宝塚大劇場に足を運ばれてみてはいかがでしょう?!
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