久しぶり・・日比谷へ
久しぶりに東京宝塚劇場に雪組公演『エリザベート』を観に行きました。
今公演が東京でのトップお披露目になる「水 夏希」さんが主役の“トート”を演じているのですが、彼女は千葉出身の期待のトップです。
この「エリザベート」は1992年、オーストリアのウィーンで初演があり、宝塚歌劇団の幹部がそれを観てぜひ宝塚で日本の初演を行いたいと・・持ち帰ったものです。
その後1996年の宝塚初演(雪組)を皮切りに、5組が10年かけて公演を行った、宝塚では「ベルサイユの薔薇」に並ぶヒット作品になっています。
・・と言いつつ、私は一度も観ていなかったのです(^∧^) ゴメン
宝塚歌劇団を所有する阪急電鉄は、今年で100周年ということで、記念に本場オーストリアから本物を招き、大阪と東京で2か月に渡る公演を行っています。
つまり、宝塚はそれを観たお客様も来ることになり、言うなれば“逃げ道”のない厳しい状況に自らを置くことになったのです。
で、観たのですが、人気公演だけあって、お客様の目も一瞬たりとも見逃すまいという気持ちが会場中に渦巻いていました。
皇妃エリザベートは、15歳で23歳の皇帝に見初められ、子ども部屋からいきなり玉座に就くという運命。
皇太后からの監視などに悩まされ、数奇な人生を歩みます。途中、自らの美貌が国中で評判になり、それに気づかうようになると髪の毛の手入れに毎日3時間かけたり、洗髪の日は面会謝絶にしたり、途方もない距離をものすごいスピードで走り回り、ダンベルや鉄棒、吊り輪などを体操着でこなす・・など不思議な人だったらしいです。
それをやはり娘役初主演の「白羽ゆり」さんが、ただのお姫様でない皇妃を見事に演じていました。
そして、主役トートは、「死」そのものをあらわす摩訶不思議な存在で、皇妃を死へと導いていきます。
水さんの存在は、その不思議さをよく演じていました。写真にもあるように、ほんとうに死神がいたらこんなだろうか・・という・・ルックス的にも工夫されたものでした。
歌も非常に澄んだものに聞こえました。その前面にどかんと出てこない歌い方は、初めて聞くような感じでしたが、これも彼女の魅力なのでしょうか?
最近、なかなか見に来ていなかったので、よくわかりませんが、見た目も歌も、立ち姿も非常に美しいトップ男役であるという印象を持ちました。今後も楽しみです。
皇妃を刺し殺した“ルイジ・ルキーニ”を演じる「音月 桂」さんが、物語を進行させる役なのですが、非常に好演で、語り口も、歌も、仕草も、ダンスも主役を食ってしまうくらいに感じました。
「エリザベート」は、ある意味、少女漫画的なところも感じさせるし、今後も宝塚には欠かせない演目なのでしょう。
過去の「一路真輝」さんや「麻路さき」さんのエリザベートもいまさらながら見てみたくなりました。
コンプリートDVDボックスが出るというので・・・買うか?!・・お金がない(^_^;)
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