すっごい!オーディオ・マニアの本
本屋さんで、目について、「疾風怒濤のJAZZオーディオ放蕩生活/寺島靖国」を先週購入。
早速読み始めました。
寺島さんは、吉祥寺のジャズ喫茶「メグ」の店主、そして根っからのジャズ・オーディオマニアです。
氏の著書は、「辛口ジャズノート」や「ジャズ・オーディオ快楽地獄ガイド」などジャズ関係、オーディオ関係のものが多数あります。
「シンバルがジャ~ン、ベースがぶりぶり」などわけがわかったようなわからないような表現の連続、独善的な話の展開など独特の語り口、書きぶりが特徴です。
で、特にジャズ批評などは、独創(独走?)的過ぎて、言い過ぎなんじゃないかと思うこともあるのですが、それが逆に面白くて魅力的な文になっています。
オーディオについても、「50万以下の買い物は買い物とは言わない」など、ものすごい発言の連続です。
この本の中で書かれている、「自宅の庭に“オーディオ用の電柱を建柱”」という話題もすごい話です。
二枚目の写真がその電柱です。
50アンペアの自宅の電源以外に、30アンペアの別電源を引いたのは、まだ理解の範囲?かもしれませんが、今回は、電柱に乗っているトランスから電源がいくつかの家庭に分配されているのが気になるという・・すごい話です。
自分専用の電柱を建て、トランスを載せ、自分専用の電源を手に入れ、理論上は、通常の60倍のピュアな、雑音のない音が手に入れられるという・・・常軌を逸したマニアなのです、寺島さんは。
1メートルのペアで十数万円もするスピカーケーブルを次から次へと試す話や、デザインだけで気に入って、百万円以上のアンプを購入するなど、ハチャメチャな氏のオーディオ人生は読んでいるだけなら面白すぎます。
私もお金があったら、オーディオにこんな風にのめり込みたいと、ふと、そんな幻想を抱かせますが、読んでいるだけでそんな体験をバーチャル的にできる、激烈本です。
オーディオ地獄を垣間見たい方は、どうぞ、オススメ本です(^^;)
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