9月28日は、マイルスの・・・
1991年9月28日に、ジャズのトランペット奏者で、歴史上の人物と言ってもよい、『マイルス・デイビス』が亡くなりました。当時65歳だったそうです。
編曲重視の“クール・ジャズ”、即興演奏の“モード奏法”の開拓、60年代後半には、“電化されたサウンド”を求め、ロックに接近していきました。
ジャズのアルバムというと、自作曲にスタンダード的な曲を混じえて、変わり映えのないものがどんどん録音されていく割りには、何か進歩を感じないものが多いのですが、マイルスは、どのアルバムからも進化と音楽的に突き詰められた、ギリギリのところでの緊張感溢れる演奏を聞くことができました。
ビートルズは、わずか13枚のオリジナル・アルバムで世界を変えてしまったわけですが、ジャズにはそんなアーティストがほとんどいません。でも、マイルスは別・・・。
次から次へとリスナーの期待に応え、あるいは良い意味で裏切り、新しく、先進的な作品を残していきました。
アドリブを聞いていても、まるで何ヶ月もかけて、練りに練ったようなフレーズを、名人が碁盤に石を置くように吹いていました。まさに奇跡が目の前で起こっているような感じでした。
今でも、CDショップに行けば、マイルスの数多くの名盤を手に入れることができます。
ジャズに少しでも興味があり、一度聞いてみようか・・などとお思いの方がいらしたら、ぜひ「マイルス・デイビス」のアルバムを聞いてみてください。
どの時代のものも、すばらしいものです。
超名盤「カインド・オブ・ブルー」、聞きやすい「リラクシン」、オーケストラとのコラボレーション「スケッチ・オブ・スペイン」、ポリリズムの「ビッチェズ・ブリュー」、ジャズ初の映画サウンドトラック「死刑台のエレベーター」などなど・・・。どれもあなたを無限の音楽世界にいざなってくれます。
マイルスの魂に、合掌・・・。
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