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2007/10/20

何がしあわせかって。

職場のリフレッシュ休暇で、突然の日程変更のため、旅行には行けませんでしたが、色々な場所に向かう道すがら、そして色々な出来事があるなか、「何がしあわせ」なんだろうと、ふと考える瞬間がありました。

昔は、パソコンも無ければ、携帯電話もありませんでした。
でも、だからといって、あの頃が今より不幸せだとは全く思いません。むしろ、あの頃の方が幸せだったような気がします。

小さい頃、家の前の通りに小さなお店があり、月一回のおこづかいをもらうと、そこに行って、食パンを切ってもらい、ジャムやビーナッツバターをぬってもらって食べるのが何よりの楽しみで、幸せでした。まだ小学校にあがる前だったかも。

決してお金持ちではない我が家(むしろ貧乏)では、月一回、町に買い物に行くと、帰りのバス停付近にまんじゅう屋さんがあり、母がそこで蒸かしたてのまんじゅうをごちそうしてくれました。
あつあつなので、中のあんこでやけどしそうでしたが、それを食べている時がとっても幸せでした。
母は、おいしいかいと何度も私に聞きました。
そうそう町の小さな食堂で好きなものを食べていいと言われ、小さい私は「かつ丼」をたのみ、子供らしくないと笑われましたが、あのグリンピースののったかつ丼は美味しかったです。そして、母といっしょのテーブルについているその時間が何よりもかけがえのないものでした。

父は、なぜか、よく私が学校の休みの日に、街中の自分の職場近くの喫茶店に私を呼び出しました。
小学生の私は、バスで40~50分もかけて出かけていくと、父はモーニングセットをたのんで、私にたべさせてくれました。
上には兄がいるのに、いつも私でした。あれは何だったのだろうと思います。
父は私が「こんなの初めて食べるよ、おいしいよ」と言うと、とてもうれしそうでした。
また、夕方になるとやはり、呼び出され、まだファミレスなどがない時代でしたが、ちょっと高そうなレストランに連れて行ってくれてごちそうしてくれました。
そのときの父のうれしそうな目が、私をうれしくさせました。
美味しい料理よりも、父がとてもうれしそうにしているのが、私を幸せな気分にしてくれました。

父は営業の仕事をしていて、休日も遠くまで出かけていくことがたいへん多かった記憶があります。
ときどき、栃木やその他関東近県にも出かけることがあり、そのときも父は兄ではなく、私を連れて電車で出かけました。
お客様の家の近くに来ると、公園などで私を待たせ、交渉事などの仕事を済ませると、てくてくと歩きながら、その町を流れる大きな川などを見に行きました。甲子園によく出る高校なども見に行った記憶があります。
その町の小さなお店で父はビールを飲み、私はスパゲティなどをご相伴にあずかりました。
父は時々、遠くを見つめるようにしていましたが、私自身がすっかりオヤジとなった今、どんな気持ちでいたか、少しはわかるような気がします。
Machi_no_akari
帰りの電車は、すっかり夜になってしまい、車窓から見える街の灯りを見ていると、あのひとつひとつの灯りの下に家族があるんだな・・と想い、なぜか小学生ながらなみだぐんでいたことを昨日のように思い出します。
父と並んで座席に座っていると、小さな“幸せ”が胸に拡がりました。

今の小学生、中学生、そして高校生が幸せを感じるときって、どんな時なのでしょう。
私は、父や母、家族といるときが、何のことはなくとも幸せなひとときでした。

つい先日の休暇中にふと考えたことでした・・・。

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