映画による経験がその後の“恋愛観”を決めるらしい
USEN放送で、中谷彰宏さん(作家・俳優・演出家)のトーク番組を聞きました。
話題は、自分の“恋愛観”は中学生のときに彼女を誘って断られ、一人で見た『ロミオとジュリエット/1968年(オリビア・ハッセー主演)』にある・・といういものでした。私は当時小学生、そういえば同級の女子が「見たか?」「まだ、見ていない」と騒いでいたような気がする。
「ロミオとジュリエット」は、シェイクスピアが戯曲として書き上げる前から、伝わっていた古いお話らしいですが・・・。
中谷さんが言うには、初めてキスするシーンで、「私のけがれた唇をあなたのけがれのない唇で清らかにしてほしい」とロミオがキスし、ジュリエットが「そんなけがれたものは、お返しします」とキスでやり返すという、部分に心が動かされたようです。「・・・やるなヴェローナの“なにわ女”」と感じたとか。シェイクスピアの人間描写によるところが大きいと思いますが、単に可憐な少女としては描かれていません。
また、二人が初めて床を共にした朝に、ロミオが身支度をして帰ろうとすると「まだ、一番鳥のひばりは鳴いていない、だから・・」と、ジュリエットは、早朝からベッドに誘います。初めて結ばれた朝にわかりやすく言うと「もう一回お願いします」と言っているわけですΣ( ̄ロ ̄lll)
以上のような内容を含む、その作品が中谷さんの恋愛観のベースになっているとのことで、女性は一筋縄ではいかないということが身に沁みているということでしょうか。
で、私はというと、やはり中学くらいの頃の映画でしょうか、トレイシー・ハイド主演の「小さな恋のメロディー」が、ビージーズの美しい曲と共に一番印象に残っていて、なるほどその後の自分の恋愛観に影響大であると思い当たるふしがあります。
中学生の頃の初恋のドキドキ感、甘酸っぱく、胸がしめつけられるような感じ・・をつい求めてしまい、未熟な恋愛をして、彼女にふられるという・・いつものパターン(T_T) 昔は色々ありました。
主人公の女の子“メロディー”が金魚をビンのような容器から水飲み場のようなところで泳がせるシーン、ビージーズの「メロディフェア」が画像と共にあまりにも美しく、胸がキューンとなりました。
ラストのトロッコで二人が大人の世界から遠くに逃げようとする、空からの遠景シーンも印象的で、すべて夢のなかの切ない出来事(ファンタジー)です。・・・恋愛観としては、現実問題に対応仕切れないものですσ(^^)、だからいつもダメだったのね!
さて、中高生を経て、大人になり、それなりの恋愛も経て、今度は大人の女性との恋愛・・・。
その当時の彼女は、ソフィア・ローレン主演の「ひまわり」が大のお気に入り恋愛映画だったようです。
これは、極限の状態で異国の地にあり、別の異性とやむなく結ばれて、その後に再会するという、まさに大人の作品。
彼女は、明るく、天真爛漫、誰からも愛されるような人で、しかも人気者、いつも周りには取り巻きがいるような、私とは全く世界の違う人でしたが、私と二人になるといつも泣いていました。
「ひまわり」の世界観のひとに「小さな恋のメロディー」では、対応ができず、やがて別れることに・・・。
中谷さん、そうと知っていれば、もっと別の恋愛映画も見てみたかった・・なんてね。
結局、妻と子供二人、楽しい家庭があるわけで、それはそれで、めでたし、めでたし、というところでしょうか(^^)
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