コーキコーレーシャ?
一年以上前から耳にしていた『コーキコーレーシャ』という不思議な語感の言葉。
これが75歳以上の方の従来の健康保険とは独立した新しい医療制度の名前だと聞いたときには暗澹たる気分になりました。
「後期高齢者」・・って“何てもの言いだ”・・と思いました。
たぶん、保健医療制度の研究などの文献上、論文上などで、一定の年齢以上の方のことをこういう区分で呼んでいたのかもしれません。
それを国のお役人さまが、そのまま使ったのではないのかと推測いたします。
「後期高齢者」って、自分で発音してみて、自分がその年齢に達していて、そう呼ばれたらって思う神経が無いのでしょうか?!
その年齢の方へ思いが至っていないことが、その事務的、割り振り的な「後期高齢」という言葉を使ったことでわかります。
さらに、もっと単純に、この「コーキコーレーシャ」という発音が、何も連想させない、人の心に響かない、無味乾燥な“音”であることに思いが至らない・・最低だと思いました。
でも、ある意味この『新造語』のおかげで、この医療制度を作った人の心の底が一般の良心を持った人には良く見透かすことができたわけで、「眉にツバつけておけ」と警告を受け取ることができたのかも。
この医療制度自体について論議することも大事かもしれませんが、そのことよりも、「後期高齢者医療制度」という言葉を平気で使える人が、この制度を作っていることに、まず問題を感じた方が良いのでは・・・と思ったので、思わず書き込んでしまったのです。
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後期高齢者という呼び方には、みなさん拒否反応を示しているようですね。当然ですね。
自分は年を取らないとでも思っているのでしょうか。わたしもその年齢になってこう呼ばれたら、もういらない人間、いつでも死んでくださいと言われた気になるかもしれません。
要は、中身の問題とも言いますが、お年寄りを苦しめるものであっては、いけませんね。
わたしの母にも、後期高齢者医療被保険者証が送られてきました。
投稿: みい | 2008/04/04 10:13
みいさん、こんばんは。
世間でも、この「後期高齢者」という言い方には拒否反応が出ているのですね。
どうして高齢の方を大事にしなければならない部門の者がこんな無神経な言葉を生み出したのかと思います。
被保険者証が送られて来たら、あまり良い気持ちのものではありませんよね。
早くこんな呼び名はやめてほしいと思います。
投稿: はっP | 2008/04/05 00:01