レンタカーで乗った『マツダ/デミオ』
ここのところ、島根・鳥取の旅行絡みでいろいろ書いてますが、ちょっと視線を変えてみたいと思います。
出雲空港で借りて、最後にまた空港で乗り捨てるまで、まるまる三日間乗ったマツダのデミオについての感想など書いてみます。
写真のデミオは、元々は日本フォードで発売されていたフェスティバが起源でした。
そして、小さなボディに必要十分なスペースと、乗りやすさ、リーズナブルな価格帯などが功を奏して、マツダ復活の原動力となったクルマです。
先代、先々代は、上記のようなコンセプトが踏襲され、ヒット商品となって、伊東美咲のCMも当たり、マツダにとっては救世主とも言えるクルマでした。
で、写真のデミオは、そのコンセプトをひっくり返した形でリリースされました。
それなのに、日本のカー・オブ・ザ・イヤーばかりか、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー、欧州でも第2位に輝くなど、たいそう立派な評価を得ました。
今回は、まず、スタイル優先で、後席のスペースや、トランクルームの容量なども犠牲にしました。
そして、若者にパーソナル・ユースな使い方の提案をしているように感じました。
実際に乗ってみて、たしかに楽しいと感じましたし、運転し易く、もたもたした感じなど微塵もありませんでした。
乗ったのは通常のオートマチック車でしたが、マツダ独特のホールド・ボタン付きのシフト・レバーは、Dレンジでは、1~4速までの変速をし、ホールド・ボタンを押すと3速固定、そしてSレンジでは、1~3速までの変速をし、ホールド・ボタンを押すと2速固定、そしてLレンジでは、1~2速までの変速をし、ホールド・ボタンを押すと1速固定となる特殊なオートマチックです。
でも、これがとても運転し易いのです。
4速までのオートマチックなら、このパターンが一番運転し易いのではないかと思いました。
色々な場面でこのシフト・パターンは便利です。
そして、ロールも少ないコーナリング、しっかりした足回り、適度な重さを保持するステアリング、過不足ない加速力、どれをとっても不満のない出来でした。
今回のように三人乗車であれば、何ら不足を感じるところのないクルマです。
あまり、コンパクト・カーだからといって、貧相なところもなく、我慢しなければならないような乗り味や、品質感でもありません。
このクルマもきっとマツダを支えるヒット商品になるな、と思いました。
ヒットしていた先代のコンセプトを敢えて踏襲せず、パーソナルな使い途に振ったマツダには拍手を送りたいと思います。
久しぶりにマツダ車に乗って、私が最近乗っているホンダ車とは、考え方の異なる乗り味に新鮮さも感じました。
やはり高得点だなぁ、マツダ、なかなかの印象を持ちました。
【NowPlaying】 シーズ・リーヴィング・ホーム / ザ・マンローズ ( Instrumental Music )
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