思い立って映画を観に東京へ
ビートルズの曲だけで、ミュージカル映画を作り、それが日本でも上映されると聞いて楽しみにしていたら、全国どこでもってわけではないことを知りました。あわてて調べ、千葉県では、舞浜の私が苦手とするところ(^-^;)しかやっていなかったので、東京まで足をのばしました。
写真はその映画『アクロス・ザ・ユニバース』のパンフレットです。
60年代のベトナム戦争を背景に、イギリスとアメリカの男女の出会いと恋愛、人と人の愛情のあり方などを、ほとんど台詞無しのビートルズの曲の歌詞を聞いているだけでストーリーが進行するという見事な仕立て方でした。
歌詞も変更したり、替え歌にしたりするでもなく、オリジナルの歌詞を使ってそのまま十分にお話しが展開されるという・・・マニアでもここまで聞き込んで組み立てられるだろうかと思う見事なものでした。
選曲もすばらしく、ヒット曲に偏ることなく、けっこうマニアックな曲が入っているにもかかわらず、どの曲も出来が最高です。主演の二人も歌が“うまいっ”。
舞台版『ライオンキング』でブロードウェイ・ミュージカルの常識を打ち破った天才演出家と言われるジュリー・テイモアがミュージカル映画に革命を起こしたと、昨年上映されたアメリカでは大好評だった映画だそうです。
観た感想は、私もその意見に賛成です。なかなか、音楽、映像、ストーリー、ビートルズを知っているひとのための隠しトリビアのようなものもちりばめられていて(これは、ファンじゃなくてわからなくても十分楽しめます)、どれも高水準!
いい映画だと思いました。
全曲“いい”のはもちろんですが、ちょっと驚いたのは、初期の曲「ホールド・ミー・タイト」や「抱きしめたい」「恋に落ちたら」などのボーカルを女性が取り、これがとても素晴らしいできなのです。
いままで、「ホールド・ミー・・・」などは、ちょっとした曲と思っていたのに、素晴らしく、きらびやかなポップスに仕上がっていて大感動o(^▽^)o やはり初期の曲「イット・ウォント・ビー・ロング」なども女性コーラスが生きていて、しかも女性がビートルズの純粋な歌詞で歌うと、ほんとに一途な感じが前面に出て、これほどいい歌詞だったとは!・・と今更ながら驚いてしまいました。
この映画は全国どこでも見られるってわけにはいかないのですが、機会を持てそうな方は、ぜひおすすめです。
因みに、今日の「シネカノン有楽町」では、お客さんの層は、圧倒的に二十代のカップルでした!?
ちょっと不思議な感じです。
私くらいの年齢の人はうしろの方に少しばかりという感じでした。
意外と若い人にも受けているのか、上品そうな二十代後半ってところかな?・・・。
以上、映画鑑賞の報告でした。
【NowPlaying】 Black Bird / Evan Rachel Wood ( sound track )
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