電車内の化粧がなんでイヤかわかった!!
写真の「紅茶を注文する方法/土屋賢二著(文春文庫)」を本屋で何気なく手に取り、購入いたしました。
著者略歴がおちゃらけていて、はっきりいたしませんが、お茶の水女子大教授であることは確かなようです。
どこを読んでもどこまでが真実でどこまでがおちゃらけなのかはよくわかりませんし、ひょっとして全部真実の吐露かもしれないし、全てウソかもしれない、私にとっては愉快な本でした。
そういえば、病院に行ったときに、待合室で週刊文春にこの人の連載があったような気がします。
きっとそうだ。こんな“みょうちくりん”な人は他にいないはずだ。
で、タイトルの「電車内で化粧する人」や、同じく「電車内において携帯電話で話をしている人」、さらに「電車内でいちゃつく男女」などなどについて、なぜ腹が立つのか、この人が書いているのです。
行儀が悪いから、とか、うるさいとか、色々理由はあるけれど、結局それらの行為は本来私的な行為であって、通常他人に見られると恥ずかしいような行為であると・・・。
自分の目の前でそういった行為を平然とされるということは、「自分が配慮されるべき他人」として見られて(扱われて)いないということになると・・・。
結局自分という人間が、あたかも存在しないかのようにふるまわれていることが腹立たしいのだという結論でした。
なぁるほど(^_^)自分を人間だと思っていれば恥ずかしがるはずなのに、人間だと思っていないか、存在していないとでもいうような扱いをされて怒っているわけです。
これにはけっこう納得したよ!σ(^^)
ようするに「おれに一目おけっ!」って言っているわけですよね。
この本の中でも取り上げられていますが、戦争中捕虜になった日本人が、目の前で白人女性が堂々と裸になるのを屈辱的だと感じたという話しがあって、それも同様の論理なのでしょう。
おおっ、そう言えば私も似たような経験が・・・。
新婚の頃、妻のおじさんの家にうかがっていたときのこと。
お茶など飲みながら談笑していると、妻の従妹(当時女子高生)が学校から帰ってきました。
真夏でして、帰ってくるなりその娘が制服のスカートを“すとん”と落とし( ̄ロ ̄lll)・・「ああ暑い、暑い」と着替えを私の目の前で始めたのです。
妻や義理のおばさんが「なにやってんの!あんたはっ!!」と激怒すると、彼女は「ああ、はっPさんは人畜無害だから」と言い放ちました。
そのときの私のみじめというか、屈辱的なことといったら・・(誰だ?ほんとはラッキーって思ってたんだろって言うヤツは!)。
・・なんの話だっけ、そうそう、電車の中の行為について納得した本のお話しでした。
以上。
【NowPlaying】 着物のブックオフのお話し / 中村健一 ( USEN放送 )
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