万年筆の話・第二編
この間のブログで書いた、麻木久仁子さんと万年筆画家の古山浩一さんが出演したラジオ番組の中で語られていたことでいくつか面白いお話しを思い出しました。
ひとつめは
麻木さんの自宅での万年筆の使い方です。
ご自分のデスクには、ふんぱつして買った、ちょっとデコラティブな万年筆を常に置いているとのこと。
そして、台所のテーブルには、レシピを書いたりするための、オレンジ色などのカラフルな万年筆。
電話台付近には、また使いやすい万年筆を。 などと、色々な場所、場面に万年筆のある生活をしているのだそうです。これには、ちょっと驚きましたが、万年筆好きのなせる“わざ”だと思います。でも、男じゃ、ちょっとやらないだろうな。ファッション的な視線でなさっているのでしょうね。
面白いと思いました。
ふたつめは
万年筆の収集に関しては右に出る者がたぶんいないであろうという古山浩一さんが語ったもので、
警察の取り調べ専用の万年筆があるというのです。もちろん、古山さんも所有。
軸が太くて、単二乾電池くらいの太さだそうです。
ちょっとペンを動かしただけでインクが出てきて、さらさらと書けてしまうという、かなり興味をそそるものです。
しかも、インクがなかなか無くならないのだそうです。そりゃ、きっとそうですよね。取調中にインクが切れてしまうと大変ですものね。
私も一度試してみたいです。『取り調べ専用万年筆』。
みっつめは
“泣き売(なきばい)”用の万年筆。
これは、何十年も前の話。そう、「オールウェイズ三丁目の夕日」の頃かもしれません。
路上に万年筆を拡げて泣いている若者。
その万年筆は、何か焼けこげたような、灰をかぶったようなもの。
サクラが近寄り、若者が勤めていた工場が火事になり、焼け出され、職を失い、辞めるときにもらったものは、焼け残ったこの万年筆だけ・・というシチュエーションを説明します。
「おお、こりゃなかなかいいモノじゃないか、よし、オレが買ってやろう」とサクラが言い、「どうだい、みんなものってやらないか」と周りに話しかけ、まんまと“二束三文”の一回こっきりしか使えないような万年筆を売っ払うというやり口です。
古山さんのお話しでは、「泣き売用万年筆職人」というのもいたのだそうです(^_^;)
さすがの古山さんも、その出来の悪さにコレクションには加えていないとのこと。
でも、わざわざ粗悪品専門の職人がいるなんて・・と、ちょっと驚いて、でも面白いと思ったのでした。
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