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2008/10/17

コイン・トス/幸田真音を読みました

Coin_toss
タイムリーな経済トピックスをテーマにして熾烈な企業闘争と、そこにいる人間を描くことで、ファンも多い、幸田真音さんの著書「コイン・トス」を読みました。

これは、ニューヨークの現地に多くの知人・仲間がいる中で、いわゆる『9.11』の事件を目の当たりにして、大きな衝撃を受けた作者が、その喪失感の中で書き上げた「運命」と「大人の恋」のストーリーです。
幸田さんにしては、珍しいというか、当時は新境地を切り開いた作品ではないかと思います。

外資系証券会社の腕利きディーラーだった主人公が、仕事の失敗からガードマンになり、かつての同僚だった女性と偶然再会するところから物語りは始まります。
その後の二人の“コインの裏表”に託した数奇な運命は、読んでいる者をどんどんストーリーの中に引きずり込んで、その展開の面白さと、不思議さと、恋のわくわく感とで目を離せなくさせます。

そして、恋愛とともに、あの事件の当事者の衝撃と、一瞬にして、大切な人、仲間を失った喪失感を描いています。
それは、何か消化し切れていない感じが、逆にその荒涼とした心の中を表現していて、あの事件のことを眼前に呼び戻させるのです。

あの9.11の事件の時・・・私はたまたまテレビをつけて、何が起きたのだろうと思い、あわてて、寝ている妻を起こし、二人でNHKのニュースを食い入るように見ました。
そして、松平アナの驚きの声とともに、二機目がWTCに突入しました。
私達夫婦は、「これは想像もしない、大変なことが、“今”起こっている。これを何と言えばいいのか。戦争?宣戦布告がニューヨークで行われているのか?」と、驚きと恐怖の中で画面に見入っていたことを思い出します。
人類の歴史の中での重大事を、今見ているのだ・・と思ったのです。

あのときの気持ちが私によみがえることとなりました。
深く心に残る内容の本でした。

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