バラエティ番組への放送倫理検証委員会の検討
きょうの新聞を見ていたら、BPO(放送倫理・番組向上機構)の放送倫理検証委員会が、バラエティ番組に対して「セクハラではないか」あるいは「いじめを助長する」などの苦情が後を絶たず、問題があれば意見として発表するとアナウンスしたということが書かれていました。
テレビ局側からは、「個人の嗜好の問題もある」と反論が出ているとのこと。
各局とも、「番組内容に批判が出れば、そのつど担当者に聞く仕組みがある、注意してやっているはず」とか、「個人の好み、許容範囲もある」「社会に害毒まで流しているかとなると、どうなのか」「バラエティ番組は必要だ。セクハラはバラエティーとは別問題」「バラエティ番組がお茶の間を良くも悪くも刺激してきた」などなどと、ほとんど意見を聞いて何らかの見直しをしようなんて毛頭考えていないことがわかります。
あくまでも、新聞報道によると・・ですけど。
前から私もこのブログで書いておりますが、テレビ番組の「いじめ」を助長する体質はいかんともしがたいものがあると思います。
“パワハラ”的な「いじめ」というか、若手芸人や、若いタレントに対して、やらなくてもいい、されなくてもいい、どうでもいいような苦痛をともなうことを無理矢理させるシーンを何度も見てきたように思います。
どんどんひどくなってくると、凶暴な動物の“オリ”に無理矢理入れてしまったり、水の中に突き落としたり、無理難題を言いつけて、出来なくて困り果て、さりとて何もしないわけにもいかず、苦悶する姿を見て、高見の見物をしている先輩芸人、タレントがそれを見て嗤うというやつです。
くだらな過ぎる。そんなもの見て視聴者が喜ぶと思っているんですよね。我々がこんなことをさせている愚劣な人たちと同列以下に見られているのです。私には我慢ができない。
こういう番組が自分のしていることを顧みなくなると、番組はどんどん“内輪受け”ばかりのコーナーの連続になり、つまらない番組の極地に達するのだと思います。
バラエティには、ギャグもたくさん必要だし、素晴らしい歌やダンスなども必要です・・だって『バラエティ番組』だから。バラエティに富んだショーを見せてくれるのが“バラエティ”なんですものね。
昔は、華麗なダンスの後に、歌があり、そして、ギャグがコントが散りばめられていた番組がありました。
今は、ただのお笑い芸人と、タレントとして自立できず、クイズやバラエティの回答者的な位置を主力として仕事をしている人たちの“悪ふざけ”みたいなものが多いと感じます。
これは、『私の意見』です。
もちろん、そうは思わない人もたくさんいるのでしょうが、歌にダンスに、様々な芸に感動したり、喜んだり、笑ったり、泣いたりするってのはいいものですよ。
そんな番組をかつて作っていたテレビ局に、もう一度作ってもらいたいな・・という今晩のお話でした。
【NowPlaying】 祈り / シークレット・ガーデン ( Healing Music )
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コメント
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オイラも同感です。最近のTVは特に地上波つまらないです。TV局はいつまで開き直ってんのか?と言いたくなります。それが直らないからすんなり見切りつけ、CSのスポーツ中継にほとんど差し替えています。
投稿: アンドウ氏 | 2008/12/02 00:35
“アンドウ氏”さん、こんばんは。
“アンドウ氏”さんがなさったように、有料のチャンネルは、番組自体に対する需要がなければ成り立たないわけで、地上波のスポンサーがついているチャンネルを、もし有料にしたのなら、たとえ一回50円でも見ないひとがほとんどではないかと思う番組が多いと思います。
テレビが唯一の娯楽なんて時代はとうの昔に過ぎ去ったわけで、やがてスポンサーも番組に対する「提供」の価値が下がり、スポンサードの魅力も無くなり、地上波の現在の体系がくずれ、その暁には有料にせざるを得なくなるかもしれません。
そのときには、今のような番組は通用しないでしょうね。金を払ってまで見たいものはほとんどありませんから。
コメントありがとうございました。
また、このブログをご覧いただく機会がありましたら、コメントくださいね。
投稿: はっP | 2008/12/02 23:04