中西悟堂の自然保護への言葉
写真は毎日通勤している電車の車窓から撮った外の風景です。
すごい大自然でしょう!?
いや、自分がいかに田舎に住んでいるかがよくわかるというものです。
で、きょうのお話は、中西悟堂/なかにしごどう(日本野鳥の会を創った方です。1895~1984年。野鳥の研究・保護の礎を築き、自然破壊に抵抗し続けた方だそうです。「野鳥」「探鳥」は悟堂の造語なんだそうですよ。)が語った自然保護についてです。
きっかけは、以前このブログで紹介した新潮文庫の「あの人に会いたい」を読んでのことです。
中西の述べている「自然」の定義は、『自然とは、ひとつの森林が、土壌、水系、植物、野鳥、昆虫、爬虫類、両生類、各種下等動物、蘚苔(せんたい)、岩石、気候などの一切条件を具備した相関関係の均衡であって、その均衡の成立しているところこそがまた美のたたずまいでもあるのだ』・・・中央公論・昭和45年7月号・・・というものです。
なんというか、明快にして簡潔な言い方です。
ようするに人間の都合が入っていないですよね。まずはそれに気づきました。
人間の存在そのものが自然にとってはマイナス要素になっているのだということを謙虚に考えてみることが大事じゃないかと、いつも私は思っていたのです。「ほんとうにそうだなぁ」と感じました。
極論すれば、人間のいない地球が一番いい状態になるという言い方もできます。
悟堂は地球環境問題を考える上で、欠かすことのできない考え方として
「そのためには欲望の抑制と道徳の向上」と言っています。
人間が欲望を抑え、道徳心を持つことが大事なんですよね。
今の世の中の人に一番足らない要素かもしれません。
年もあらたまったことですし、私も「悟堂」の残してくれた言葉を胸に生活したいと思いました。
ともすれば忘れがちになることですが、いい言葉だと思いました。「欲望の抑制と道徳の向上」。
【NowPlaying】 君の面影 / 村治奏一 ( Guitar Instrumental )
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