和宮ゆかりの雛かざりを見に博物館へ
国立民族歴史博物館で表題の企画展をやっているということで、妻、長女を連れて佐倉市まで行って来ました。
幕末の動乱期、波乱にとんだ生涯を送ったことで知られる和宮親子内親王。
十四代将軍徳川家茂に降嫁し、数多くの雛人形を手元において、雛祭りを楽しんだことが記録からもうかがわれるそうです。
展示会場は、フラッシュを焚かなければ撮影OKでしたので、そのほんの一部をご紹介いたします。
この写真は降嫁行列の内容を記したものです。
色つきの絵までついています。
その行列の物量というか、人も今では想像もできないくらい投入されています。
井伊直弼などの名前も当然見られます。
こういうものに当時の人々も興味津々だったのでしょうね。
今見ても面白いのですから、当時はそれこそ週刊誌を見ているようにああでもない、こうでもないと庶民も見ていたのかもしれません。
雛人形は小さくて、そしてシンプルなものでした。
豪華絢爛ではなく、しかし道具類などのミニチュアといえるものは、その細工が細密で芸術性も高く驚くばかりでした。
この写真などは、将棋など、ゲームの類かと思いますが、双六はまさに外来のバックギャモンそのもののミニチュアです。
さらにこれは、ギヤマン製の文房具です。
ひときわ目をひきました。
しばらくはその前を立ち去ることができないくらい・・・。
道具類のほとんどには蒔絵が施され、それも細かい草花や蝶などの模様です。
ドールハウスなどに興味のある方にとっても、この展示は興味深いと思いますよ。
3月8日までやっているようですから、千葉県にお住まいの方はいかがでしょう。
この写真は兄である孝明天皇の崩御の後、形見分けされたものだそうです。
着せ替えの着物も用意されていて、人形遊びというものが当時はちゃんと認められた遊びだったのですね。
これは三ツ折人形といって、御所人形から派生したもので、腕や足の付け根、膝、足首などが動くように作ってあるのだそうです。
頭と体のバランスが実際の子どもに近く、眼にはガラス玉が入れられるなど写実性があり、もてあそび用ということで、この人形から一番強い何かを感じました。
我が家からは遠い場所の博物館でしたが、妻も長女も満足したようです。
私も引きつけられるものが多く、感心したり、楽しんだりの時間を過ごすことができました。
良い一日になりました。
【NowPlaying】 Isn't It A Pity / George Harrison ( Rock )
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