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2009/02/02

妄想姉妹と虞美人草

Gubijinsou_bookspicture
夏目漱石の「虞美人草」を読み始めました。
今まで読んだことのなかった作品です。
わからない言葉も多く、読み進むのに時間がかかりますが、なかなかその時間感覚、空間感覚、人と人との感覚が面白い作品です。

読むことになったきっかけは、日本テレビ系で土曜深夜に放送している「妄想姉妹」という番組です。

とある洋館に暮らす美人3姉妹は、父が作家で既に10年前に他界。
その亡くなった父から突然、死後10年経ったときに郵便が届く。
その中には「鍵」が入っていて、父の書棚にあった金庫を開けると何冊かの小説が入っていて、それを順番に読めという指示が書かれていた・・という不思議なお話です。

女優の吉瀬美智子が長女役、次女は元宝塚トップ娘役の紺野まひる、三女はタレントの高橋真唯がそれぞれ演じています。

小説を読み進む度に、それぞれの娘が妄想の中で、そのストーリーの主役になっていき、・・最後には父から送られてきた手紙の謎が解けるのでしょう。

性格の異なる三姉妹は、姉妹それぞれが「母親は別々なのでは?」と常日頃疑念を抱いていた模様。

父から送られてきた姉妹それぞれへの官能小説の名前が記された手紙がストーリー展開の重要なキーになっています。

「自分の実の母親のヒントがあるかもしれない」と姉妹は本を読み進み、番組の中で“妄想”を抱き、作品のヒロインになっていきます。

前回は、次女の「紺野まひる」さんが漱石の「虞美人草」のヒロイン藤尾に扮しました。

今までに見たことのない紺野さんがそこにはいました。
どこまでも妖しくて、男を手玉に取り、誘い、挑発しては嫉妬の炎に燃えるような“女”の役です。
裸の背中を丸見せにして、ドレスの背中のボタンを男にはめさせるシーンや、金時計を自分になぞらえ、「これがほしいの?」と男をじらすシーンなどは、紺野さんの実力というか、奥深さ(宝塚でトップにいたということは、こういうことなんだと、ちょっと“エヘン”と威張りたくなった(^_^))を感じました。
ただの“可愛くて美人で、明るい娘”みたいな女優ではないんだよって、実力をかいま見せてくれました。

で、あらためて、「虞美人草」を今まで読んだことが無かったので、読み始めたところなのです。
漱石の原作も面白いです。
たまには、こういう作品もいいみたい。

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