宝塚版『太王四神記』見てきましたよ
宝塚歌劇団・花組東京公演で、韓国ドラマを舞台化したものを見てきました。
この写真は、会場ロビーのボードに貼ってあった二番手男役「大空祐飛」さんのポスター。今までの宝塚とは雰囲気が異なるでしょう?!
そしてこちらの写真が主演男役の「真飛聖」さん。特撮の映画、あるいはアニメーション的な印象も感じられるくらいの独特なコスチュームです。でも意外と宝塚に合っているような気がします。
娘役トップの桜乃彩音さんも二人に負けず劣らずの堂々たる雰囲気を醸し出しています。
これは期待が高まりますよ。
舞台が始まってからしばらくは、このオリジナルが24時間の長編であるストーリーをわずか2時間半の舞台にするため、末涼亜希さんがストーリーテラーとして見事にドラマの成り立ちを語ります。舞台上の進行と併せて、大急ぎなのにそんなふうに感じさせず、見事なものです。
愛音羽麗、壮一帆さんらをはじめ、多くの人に印象的な配役があり、舞台上の激しい展開にもそれぞれの役どころの演じ方を楽しみながら難なくついていくことができました。ストーリー展開になかなかついていけない、などという、うわさもあったのですが、心配は無用ですよ。
何と言っても真飛さんと大空さんの二人の舞台上の美しさと凛々しさには圧倒され、うっとりしました。
特に大空さんは銀橋での姿があまりにも美しく素敵で、今、宝塚の男役の中では、美しさではナンバー・ワンではないかと思いました。ひいき目無しですよ。
少年時代からたくましい若者に成長するまでは、とても輝かしく、しかもおおらかな人物像を演じ、主役の真飛さん絡みで母親を亡くしてからの心の荒み方、変貌も見事に演じていて、思わずうなりました。
真飛さんは、どこまでも真っ白な、そして正義と愛にまっしぐらな主役の姿を演じて、私は良かったと思いました。
一部、愛する女性の裏切りを感じたところや、大空さんとの友情が崩れていく部分の苦悩が演じ切れていないというような批判もあるやに聞きましたが、でも、今回のこれはやはり真飛さんの個性が演じさせているもので、主人公の表現方法として“あり”だと思いました。すでにご覧になった皆さんはいかがでしたでしょうか?
全体に花組の“ちから”は底知れぬものがあると思いました。
どのシーンも、見どころ満載、充実した演技満載、やる気満載、演じる側の楽しんでいる心がこちらに伝わってくるような舞台でした。“満点”です!!
余談ですが、今回生まれて初めて最前列から二番目という信じられない席が取れました。
普通に買ったんですよ、驚きです。
銀橋に立つトップスターが手の届かんばかりのところに居て歌い、踊っています。
息づかいもわかるくらい。
あまりにも素晴らしくて、逆にショックを受けるくらいにその良さに驚いたのです。
ただ、この席にいて感じたことは、舞台全体の様子がよくわからないことがひとつ。
全員の動きや演技も見渡すことが出来ない場面も多々あります。
また、今回ステージに向かって左側の席だったのですが、オーケストラ・ピット右側からドラム・スティックのシンバルを叩く“木”と“金属”のぶつかる「カツーン、カツーン」という生音が聞こえてくる中、左側のPAのスピーカーからは「ピーン、ピーン」というシンバル・レガートが、ややタイムラグがあって聞こえてきて、この席ならではの不思議な違和感のようなものも感じました。
さらに銀橋で歌うスターの歌声がその口から放たれているというよりも、左側のスピーカーからしかもちろん聞こえないわけで、それも違和感がありました。
通常の席では、まるでスターがその場で声を出しているように感じていたからです。
いつもこんないい席で観劇している人は、ある意味舞台の全体が見渡せない(演技、音、舞台セットなどもろもろ)分、ちょっと損をしているかもしれないですよ・・と言いたくなりました。
それに、申し訳ないけど、周りにいる人は(両隣、前後とも)お金持ちそうで、なにか“コネ”がありそうで、聞こえてくるのは“自慢話”と“悪口”ばかり・・・。
拍手もろくにしない人多し・・(たまたま私の周りだけ?)。劇場の係員に自分の落とし物を探させていて、隣の私をジロジロ見て(お前も探せといかにも言っている感じがした)ので、「どれ、私が椅子の下にもぐって探してみましょう」とはいつくばって(「イタリアンのショールで、お友達からいただいた大事なものなのヨん」と言っていた。)それを探しました。一緒にいたおばさん(お婆さん)も言ってたけど、もともと劇場には身につけてきていなかったんだと思います(´Д`)。
そんなこんなで、観劇は客席の真ん中以降、あるいは二階席もなかなか良いと思ったのでした。
これは花組公演とは関係ありませんね(^_^;)
花組公演は文句なしの出来でした。
どうか、まだ見ていらっしゃらない方はぜひ早めにご覧くださいね。いいですよぉ!!
もうひとつ、今回ラストで出てくるクレーン車には驚きました。
ずいぶんと宝塚の舞台を見ましたが、クレーンに主役二人が乗って、観客席上空まで舞い上がるというのはただ、ただ圧倒されました。
今回は“リキ”入ってますねぇ。
それもお楽しみに(^^)
【NowPlaying】 ユー・レイズ・ミー・アップ / シセル ( Vocals )
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