中山康樹さんのジャズ入門本読んでます
ちょっとヒマを見つけては家の中で「ジャズの名盤入門/中山康樹著(講談社現代新書)」を読んでいます。
いわゆる“名盤”といわれるジャズのアルバムを50枚に絞り、紹介していく入門書なのですが・・・。
私は少なからず“初心者”というには、まあアルバムも数百枚持っているし、ホームページにジャズのコーナーも書いているしで、初心ではない状況にあります。
でも、本屋さんでこの本を見つけ、立ち読みしていると思わず面白くなって買ってしまったのです。
逆に言うと、この本はかえって中級以上の人が、自分が初めてそれぞれの名盤を聞いたときの思い出をよみがえらせるためにあるような感覚の本なのではないかと思うのです。
だから、初心者が読んでも、そのアルバムの実態のようなものが書かれているので、希望と期待に胸をふくらませて初めて聴くジャズ・アルバムの印象は悪くなってしまうかもしれません(^_^;)
「入門」と書いてはあっても、すでにジャズをある程度聴いている人が、「ああ、そうそう、俺もそうだった」などと言いながら読むような本になっているのです。
じゃあ、初心者には全然面白くないのか、というと、ジャズに対してすでに興味津々の初心者には『ウラ攻略本』的な存在として楽しく役立つかもしれないのです。
近頃は日常の生活で直接ジャズにふれる機会などというものはほとんどありませんから、ぜひこの本で紹介している名盤の数々をチャンスがあれば聴いてみていただきたいと思います。
ロリンズ、モンク、マイルス、コルトレーンなど堂々の名盤が紹介されています。
この中にはほとんど買って損をするようなものは、私の感覚でいうと無いと思いますので、お試しを!
特に中山さんの解説の仕方は、従来に無かった“歯に衣着せぬ”というか、“小ネタ、ばらしっ放し”みたいなところがいいですよ。気軽に読むにはとてもいい!(^^)
【NowPlaying】 Summertime / Helen Merrill ( Jazz Vocals )
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