サラ・ヴォーンのエピソード
中島誠之助先生のラジオ番組出演を聞いて、もうひとつ書きたいことがありました。
それは、中島先生がサラ・ヴォーンという、女性ジャズ・ボーカリストの歌を一度聞いてみたいとコンサートにお出かけになられたときのお話です。
それを今回の番組中のリクエストの時にお話しされたのです。
先生の年代からいくと、サラ・ヴォーンは“どんぴしゃ”の世代ではないかと思います。
サラの初来日などは、その世代にとっては一大事だったのだと思います。
中島先生は、なかなか聞くチャンスがなく時が過ぎてしまい、1980年代になって初めてそのコンサートで聞かれたのだそうです。
コンサート当日、会場になった劇場は200人程度収容の大きさだったそうで、ジャズ・ボーカルを聞くにはちょうど良いサイズではないかと思われます。
コンサートが始まっていきなり、“赤ちゃんが泣きだした”のだそうです。
連れてきたのは前の方の席の夫婦連れだったそうです。
会場の観客も、中島先生も「なんてことだ、どういう神経で赤ん坊を連れてきたのだ」と、お怒りモードに・・・。
でも、ラジオ番組中で中島先生もおっしゃっていましたが、「どうしても“サラ”の歌声が聞きたくて、赤ちゃんを連れてきてしまったのでしょうね」ということで、夫婦にとっては、サラを聞く最後のチャンスかもと思って“来てしまった”のかもしれません。
で、その場でサラがどうしたかというと・・・。
ステージを降り、赤ちゃんのところまで行って、なんと赤ちゃんに向かって“子守唄”を歌い出したのだそうです。
そして、赤ちゃんはすやすやと眠りだしたとのこと(^_-)
それを見とどけて、サラは自分のステージを存分にこなしたのだそうです。
・・・すごいっ!さすが泣く子も黙る“サラ・ヴォーン”!
中島先生も、素敵な場面に立ち会うことができて、感動したようで、そのお話をされていました。
私もそれを聞いてとてもいい話だと思いました。
なかなか大スターになってできることではありません。
きょうは、とてもいいエピソードを聞いたので、また書いてみました。
【NowPlaying】 バードランドの子守唄 / サラ・ヴォーン ( Jazz Vocals )
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» Sarah Vaughan - George Gershwin Medley [《楽天気楽:閑居堂》Blog]
“ユーチューブ”で、サラ・ヴォーンのごきげんな曲が視聴できる。 サラ自身、ライブハウスでガーシュウィンの曲を好んで歌い、アルバムもつくっていたというので、探したら、このごきげんな動画を見つけたというわけだ。 http://www.youtube.com/watch?v=uq_xo5dE5-4&feature=related 鑑定団の中嶋誠之助先生もサラ・ヴォーンがお好きなようである。なんでも、FMの番組「トーキングウィズ松尾堂」に出演されて(’09・5・10)、「バードランドの子守唄」をリク... [続きを読む]
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