宝塚「花組」全国ツアー初日に長女と!
昨日、「5月2日(土)」、表題の全国ツアーを観劇に、千葉県市川市の「市川市文化会館」に長女と出かけました。
会場はけっこうのどかな感じのところにありました。
演目は『哀しみのコルドバ/Red Hot Sea 2 』。
長女は、久しぶりの観劇に期待度満点でした。
ミュージカルは「哀しみのコルドバ」で、過去に宝塚で上演されたもの。
初演は1985年の星組、峰さを理さんと湖条れいかさん。
再演は1995年の花組、安寿ミラさんと森奈みはるさん。
というわけで、私は初めて見たのですが・・・。
私も長女も、・・・そして私の席の周囲でも、幕が降りた途端に「・・・う~ん」という雰囲気が重くたれこめておりました。
上演中も会場全体が乗り出すような観客が“のって”いるような感じがありませんでした。
私の感じたところで言うと、登場人物、物語とも感覚が古くて、ついて行けない・・というような、そんな感じでした。
宝塚好きの私、いつも「こりゃいい」ばっかりですが、今回はちょっと・・・。
ラストの当時は感動的な場面も、逆にそうまでするの・・というふうに見えてしまいました。
真飛さんのエリオと、大空さんのリカルドの関係性も、もうひとつ深く描かれていても良いのではないかとも感じました。
プログラムに演出家の柴田侑宏先生が「初演のすがたを変えてしまうのはどういうものか」と書かれていましたが、「今の時代を反映させて、変えても良かったんじゃないかな」と正直思ったのです。
想像するに、峰さん、湖条さんのトップでやれば、こんな“コテコテ”の作品も立派に成立するとは思うのです。
特に峰さんは「紫子」などの和モノから、三つのワルツなどの“コテコテモノ”、さらには「華麗なるファンタジア」などの不思議な役回りのものまで、なんでも成立させるような方であったので・・・。
ショーの方は、全開で楽しませてくれました。
途中ステージを降りた真飛さんが観客の女性(ちょっと初老?)の方に「お嬢さん、どちらからおいでですか?」などと“みのもんた”的な質問をすると「となりまちから」・・というナイスな回答で受けたり、汗をふいたハンカチを客席に渡すなど、杉良太郎的な展開も見せつつ、こちらは“観客ものって”進行いたしました。
組替えトップ昇進予定の大空さんも、出てくるたびに“光りまくり、目立ちまくって”いました。
やはり観客をぐぐっと引きつけるものを十分お持ちですね、すばらしい。
あと、本公演でフィナーレに皆さんが身につけていたデニム地の衣装は、今回使われなかったのですね、ちょっと見たかったような気もしました(^^)
というわけで、前半はちょっと“どんより”した気持ちが漂いましたが、最後には良い気分で会場をあとにしました。
ミュージカルの方は、たぶんこれから何回かやっていくうちに、変わってくるのかもしれません。
スーツケースを持って追っかけ(^^)ないので、どうなるかは見届けることができませんが・・・。
初日ということもあって、終演後にはカーテンが上がり、初日挨拶が組長の夏美ようさんとトップスターの真飛聖さんからありました。組長は“カミカミ”で専科から出演の「京 三紗」さんを紹介(^^)、続いて真飛さんがまたもや“カミカミ”で(本人は「セーフ」って言ってましたけど・・)初日挨拶、「スーツケースを持って一緒についてきて!」とお話しされて笑いを取っていました。
【NowPlaying】 All You Need Is Love / The Beatles ( Rock )
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