滅びのモノクローム
ブックオフにて105円で購入してきた本、『滅びのモノクローム/三浦明博・著(講談社文庫)』を読みました。
妻とクルマで色々なところに出かける度に、街道沿いのブックオフに「寄ろうか・・」となり、店によって、まったく品ぞろえの異なる楽しみを感じつつ中をのぞくのです。
さて、その105円でゲットした本ですが、「第48回江戸川乱歩賞」を受賞した作品とのこと。
とある骨董市で偶然手に入れた年代ものの“フライフィッシング用リールとスチール缶”、スチール缶の中にはさわると壊れてしまうような16ミリ・フィルムが・・・。
CM制作を手がけていた主人公が、そのフィルムに写っていた外国人がフライフィッシングをする姿を使ってCM作品を作ろうとして、背景が戦時中の日光であったことをつきとめるところから話が急転回するのです。
戦時中と現在の日光が舞台の、この話、日光には家族で何度も出かけているので、その光景が読み進むに連れ甦り、眼前にそのシーンが浮かび上がるように感じながら読みました。
戦時中の封印された犯罪が暴き出され、新たな殺人事件にまで発展するこの話、なかなか“どきどき”して面白い読み物でした。
私のようにブックオフで発見したら、おすすめですよ、買ってもいいかも。
【Now Playing】 羊は安らかに草をはみ / レオン・フライシャー ( Classic )
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