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2009/07/14

少子化、意外と根深い問題があると思う

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『仕事とセックスのあいだ/玄田有史・斎藤珠里(朝日新書)』を読みました。
20代から50代の男女800人を対象にした「AERA」の意識調査を元に徹底分析したもので、テーマは“セックスレス”。

きょうも、テレビで大臣が「少子化対策として、保育所の待機児童を無くすこと、これが大事」という発言をされていました。
それももちろん大事なことですが、この本を読んでいて、もっと“根は深い”のではないか、と思いました。

まず、単純に収入や、年齢だけでは“セックスレス”の顕著な傾向が見つからないのです。

この調査は、インターネットを利用して実施したおかげで、他の機関が行った調査と異なり、回答率が良く、「答えたくない」という選択肢がないこともあって、かなり色々なことを深く聞いているものでした。

本の内容をあまり詳しく書いてしまうと申し訳ないので、主なところを端折って書くと、
「職場の雰囲気が悪い」と感じている人は、セックスレスになる傾向が強いようです。
ようするに、職場でのイヤなことを家に持ち帰っているようです。

さらに、リストラなど、仕事面での挫折を一回でも経験している人はセックスレスの傾向が強いのです。

また、子どもを一人もうけた段階でセックスレスというのも多いのです。

これらは、単に収入だけの問題ではなさそうです。
社会的な要因がかなり絡んでいると感じました。

「セックスレスの夫婦関係は“アリ”だと答えている夫婦(おもに女性)も多数存在しています。
信頼できる外国の調査によると、日本人の性行動頻度の少なさは、世界でも“ぶっちぎり”の低さです。

単に、施設や制度について充実させたり、法改正したりしても、少子化の傾向はそのままのような気がします。

草食系男子が“モテモテ”なんて、話を聞きますが、そもそもなんだその「草食系」ってのはっ!と思いました。
きっと、女子のいうことをききまくり、反論せず、浮気もせず(そもそもパートナーとも色気のあることはしようとしない)、そんなヤツがいけてる時代なのかもしれないですね。
だいたいが、命がけで女性への思いをぶっつけるなんてしないよな、そんなヤツ。

・・・ちょっと感情的になり、話が横道にそれてしまいました。

つまり、少子化問題って、単純に政治的に解決できるような問題じゃないってことを言いたかったのです。

いくら仕事をしても、収入も上がらず、職場の雰囲気もまずく、夫婦自体のあり方も変化してきて、恋愛というものも自己都合最優先的なものになり・・・それじゃ家族について考えているひまなんてないだろうな、とも思いました。

前にもこのブログで書きましたが、「家族」「夫婦」「恋愛」「子ども」「仕事」・・について、真剣に国も個々の人々も考えなければならないのかもしれないと思ったところで、きょうのブログになったわけです。

今回ご紹介した「本」も興味深い話題満載で“おすすめ”です。


【NowPlaying】 Wings In The Dawn / 恩田直幸 ( Instrumental Music )

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