次の日曜は幸福について考える?
ブックオフにて購入した『雨の降る日曜は幸福について考えよう/橘玲著(幻冬舎)』を読みました。
著者は金融関係のベストセラーをいくつか書いている方ですが、どのような方なのかは不明・・・。
読み進むうちに、このある意味達観したような書き方は、人によっては怒りだすこともあるかもしれませんが、私には静かに納得してしまうものでした。
例えば、一戸建ての家を買うということは、結局ものすごく危険な投資なのだ・・と、理論的に納得せざるを得ないところまで説明がなされています。
結局、自分の夢を実現するということのために、その絶対にいいことのない危険な投資を多くの人がするのだ、ということに作者によればなってしまうのが、人間です。
生命保険も、「損することに意味のある宝くじである」と、ばっさり。
「医療保険は破綻する」、「年金制度を廃止しよう」、「貧しい者がより貧しい者を搾取する生活保護」など、次から次へとびっくりして、“えっ、どういうこと!?”っていうような話題ばかりです。
しかも読み進むと、ある意味納得せざるを得ない説得力。
このタイトルのこの本を読んだあとに、次の日曜日に迫っている選挙を考えると、どっちに転んでも、世の中どんどん真っ暗になるような気がしてしまうのです。
選挙に行け、選挙に行けといろいろな場面で聞く今日この頃、投票してその先に「未来」はあるのだろうか、と思ってしまう本でした。5年ほど前の本ですが、言っていることは確実にさらに顕著になっているような気がする・・そんな、ちょっと考え込んでしまうような本なのでした。
【NowPlaying】 ビートルズ・リクエスト・5デイズ / ニッポン放送 ( AMラジオ )
« “ぬけがら”状態 | トップページ | 星組新トップコンビお披露目公演に »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 古本の頁を繰っていて見つけるもの(2022.01.23)
- 中学生時代から今に至るまで、「レコード盤を貸してくれ」「CDを貸してくれ」「本を貸してくれ」と言われる話。(2021.12.21)
- 「日本人も知らなかったニッポン/桐谷エリザベス」を読みました。(2021.10.03)
- 「小林信彦 萩本欽一 ふたりの笑タイム -名喜劇人たちの横顔・素顔・舞台裏-」を読みました。(2021.09.28)
- 坪内祐三の「最後の人声天語」を読んだ。(2021.09.25)
「社会の出来事」カテゴリの記事
- 下重暁子さんの「自分勝手で生きなさい」を読みました。(2023.11.12)
- 椎名誠さんの「下駄でカラコロ朝がえり -ナマコのからえばり 5-」を読みました。(2023.11.09)
- 「泣いたの、バレた?/酒井順子」を読みました。(2023.10.29)
- 映画「ロスト・キング 500年越しの運命」を見てきました。(2023.09.29)
- 「ラジオ深夜便 新 珠玉のことば ~ラジオが教えてくれた名言100~」を読んでみました。(2023.08.21)
コメント