きょうも聴いてるビートルズ・リマスター盤
ビートルズリマスター(ステレオの方)盤も聴き進んで、もう少しで全て聴き終わりそうです。
モノ・マスターにはまだ手をつけていません。最大の楽しみはまだこれからです。おいしいものは後回しってところです。
現在楽しんで聞いているところですが、実は、細部を聴こうと思っても、曲に心が入り込んでしまい、いっしょに歌ってしまうなど、すぐに興奮してしまい、マニア的な聴き方がなかなかできないのです。
でも、ある意味これが本当の聴き方だし、ビートルズってそういうものです。
全体の印象は、既にこのブログでもふれていますが、今回のリマスターは、リミックスではないので、オリジナルのビートルズが録音したものを60年代の音を再現するような穏やかな音にしたという印象がどんどん強くなってきました。
それとノイズの除去もある程度行ったことは明白で、「レット・イット・ビー」のアルバムを聴いたときに、ずいぶんと整然としているなと思いましたが、あのライブ状態のレコーディングのときに発生した機材のハムノイズなども除去された部分があるようです。
これは、ライブ感を損なうような気もしないでもないのですが、ちょっとまた聴き込んでみないと結論は出せないかも。
では、ランダムにですが、聴いていて気づいたことで今思いだせる部分について、もうちょっと書いてみますね。
「ヘイ・ジュード」
以前から気になっていた、全体に“もこもこ”として、通常のビートルズらしからぬ音が、かなり視界が開けた感じになりました。
そう、明らかにボーカルもクリアになりました。
しかも最初のボーカルに被っていたノイズも除去されていました。
さらに、リンゴのフィルイン時のスネアの音が打音の跳ね返り音まで聞こえるようになり格段に良くなっていると感じました。
アルバム「アビー・ロード」は、全体にはっきりとした印象。
「シー・ケイム・イン・スルー・ザ・バスルーム・ウインドゥ」などは、リンゴのタムタムの裏側ヘッドが揺れる感じまで伝わってきます。かなりクリアな印象です。
リミックスしたのではないか、というくらいに変化を感じ取れました。
シングル曲や、アルバム未収録曲を集めたアルバム「パストマスターズ」では、ドイツ語版の「抱きしめたい」と「シー・ラブズ・ユー」が、かなりクリアになったことによって、逆に演奏の荒さが目立ちます。当時ドイツ人側に言われ、“イヤイヤ”やった、やっつけ仕事だったことが逆にはっきりとわかるような感じです。
また聴き込んでいくうちに色々と書いてみたいと思いますが、今回は非常に丁寧に現在の技術を使って基本となるオリジナルのデジタル・リマスターがつくられていると感じ、これはてとも良かったのだろうと正直思いました。
私は、最初は、“リミックス”まで施して、“今風”に音圧も思いっ切り上げて、現在の若い人たちに「どうだっ!」っていう感じで“大変貌”を遂げた213曲が出現するのだと思っていたのです。
しかし、実際にこのリマスターに接してみると、あくまで旧来のアナログに比べると物足りなかった1987年のCD音源を1960年代の、“あの音”に近づける新たなスタンダードとなるデジタル・マスターをつくりあげるというものだったのだとわかりました。
EMIは見事に“オトナ”の作業を4年の歳月をかけてやってくれたわけです。
あらためて、ビートルズの全曲を聴いてみて、音そのものよりも、ビートルズという音楽集団の素晴らしさを感じました。
そう、この歴史的なリマスター作業も偉大なことですが、もっと偉大なビートルズあったればこそのことです。
まだ持っていない人は、買った方がいいですよ・・・、ほんと。
ビートルズの歴史というよりも、ポピュラーミュージックの発展と、そのレコーディング技術進化の過程がつぶさにわかり、なおかつ今なお最高のロックミュージックがそこにあるのですから。
で、ビートルズを聞いたあとは、リラックスするために、クラッシックなどをUSEN放送で聞いています。
同じ音楽、音なのに、耳の疲れがとれるんです。ちょっと真剣に聴きすぎ?(^o^)
【Now Playing】 Sea Of Monsters / Orchestrated By George Martin ( Sound Track )
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