ロシアン・ブルー、RIO DE BRAVO ! !観劇しました
現在、東京宝塚劇場で行われている『宝塚歌劇/雪組公演』<スクリューボール・コメディ/ロシアン・ブルー -魔女への鉄槌-><ラテン・ロマンチカ/RIO DE BRAVO ! ! >を初心者お二人からの要望により、あらゆる手をつくして券を手にいれ、ご一緒に見てまいりました。
舞台は1937年のソヴィエト共和国連邦、アメリカの下院議員の主人公が、レビューをソ連に持ち込もうとすると、ソ連の中央芸術事業局の担当女性(娘役主人公)に却下されるところから始まります。
そして、主役二人が魔女狩りによって追われた“魔法使い”“魔女”であるという愉快?な展開で、全編急展開の“スクリューボール・コメディ”というわけです。
あまり“しっとり”するような場面もなく、コメディタッチなやり取りの妙を楽しむ娯楽作品です。
主役二人の恋愛もお互いに自分の都合のよい結果を得るための媚薬を飲んだ(飲ませた)結果・・という楽しい“過ち”の結果なのですが・・・。
その恋愛の展開は、見てのお楽しみというところです。
水夏希さんは、もう押しも押されもしない堂々の男役トップスターになりましたね。
「マリポーサの花」で見せた、めちゃめちゃ渋い役柄や、「エリザベート」でのトートという大きい役、「ゾロ」での痛快な作品までこなせるトップスターが、さらに今回はコメディタッチでスピーディーな作品もこなし、ほんとうに立派なトップスターになられたと思います。私ごときが言うことではありませんが。
今回から娘役トップに就任した愛原実花さんは、立ち居振る舞いやルックスも水さんの堂々とした感じには“合う”のではないかと思いました。
それに何より「宝塚“好き”」の彼女は、見ていて必死に役柄に取り組んでいると感じました。
その“ひたむき”さは、見ていてひしひしと感じましたよ。
途中、ソロでの歌がかすれてしまったり、「歌」の部分で難点がありましたが、それもこれから解決されると思います。まだ、緊張しているのではないかと思います。トップでの舞台に慣れてくれば、きっと大丈夫。
この前半のミュージカルは、時間が経つのがあっという間のコメディ作品でした。
楽しめましたよ。
後半、ショーの「リオ・デ・ブラボー」は、水さん“初”のラテン・ショーということでしたが、素晴らしいものでした。
もうねぇ、最初っから、最後までエンジン全開、フルスロットルの怒濤のショーです。
いったい何回「銀橋」を使ったことでしょうか。長いこと宝塚を見てきましたが、こんなに銀橋を使いまくったショーを見たことがありません。
そして、雪組が“一体”となって、ショーに取り組むと、こんなにエネルギーがあるのかと思うくらいの圧倒的な仕上がりでした。
もう、切れ目無くアップテンポの歌・ダンスが続き、見どころいっぱいのシーンが次から次へと展開され、見ている側も休んでなんかいられませんよ!♪(^__^)
水さん、彩吹さん、音月さんの後を追う、「彩那 音」さん、「早霧 せいな」さん、「緒月 遠麻」さん、「沙央 くらま」さんもそれぞれが目立ち、雪組は今とても充実しているのではないでしょうか。
特にショーの爽やかで、“力感”があって、疾走感のある感じはいいです!クセになりそう(o^_^o)
しっとりとしたシーンは、ラスト、トップのデュエットダンス近辺だけではなかったかと思いますが、そのシーンも見事でした。いいですよ、新トップコンビ!
そして、今回、何より面白いのは、歌劇団公認の『ポンポン』(写真)でしょう。
水さんの舞台からの指揮により、\(゜ロ\)(/ロ゜)/全員ポンポンでショーに参加する場面があります。
こんなの初めてです。
もう、ショーが始まると、周囲の方達、皆、膝の上にポンポンを置いて、今か今かと待ち構えていました(^_^)
楽しいですっ!!
同行の初心者女性(20代前半)も、元気に振ってくれたようです。
今回、初心者のお二人(もう一人は、50代男性)にも、ご堪能いただけたようでうれしかったです。
見たあとにひどいこと言われるのが一番ショックなので・・よかった。
【結論】今回の雪組公演は、間違いなく『楽しい』から、見ろっ!!でした。
【NowPlaying】 Makin' Whoopee / Gerry Mulligan ( Jazz )
« 思い立って「さいたま」に | トップページ | マスクは無意味なんですか? »
「宝塚」カテゴリの記事
- 宝塚歌劇を長いこと見てきたという人に会った。(2024.08.14)
- 俳句を詠んでみる_0138《宝塚俳句[ミュージカル Me & My Girl に登場した弁護士役 未沙のえる さんの名演に捧げる]》【 お屋敷の弁護士 胸に薔薇ひとつ 】(2024.06.21)
- 俳句を詠んでみる_0132《宝塚俳句[※個人的な思いで創った句です。宝塚歌劇団、元花組娘役 青柳有紀さんに捧げる]》【 緑さす とどけ ナーヴの ボーイソプラノ 】(2024.06.15)
- 俳句を詠んでみる_0126《宝塚俳句[ミュージカル、「エリザベート」で宝塚歌劇に新たな一頁を加えた一路真輝さんを詠む]》【 一路真輝 蝦蛄葉仙人掌(しゃこばさぼてん) 黄泉(よみ)の国 】(2024.06.09)
- 俳句を詠んでみる_0120《宝塚俳句》【 大晦日(おおみそか) 幻のアーニーパイル 】(2024.06.03)
コメント