Beatles「モノ・リマスター」に取り掛かりました
ビートルズ・リマスター盤、現在モノラル録音のリマスター盤を聞き始めたところです。
今回は、時代順に聞き始め、まずは初期の2枚、「プリーズ・プリーズ・ミー」と、「ウィズ・ザ・ビートルズ」から。
聞き初めて、すぐに従来のものと比べると、明らかに音が良くなっていると感じました。
以前のうしろに引っ込んだような感じから、クリアに明るく、しかもなめらかにも感じるようになりました。
音圧もある程度上がっていました。
まず、この2枚に関しては、明らかに買い換えた方が良いと思うくらいのものでした。
ただし、モノマスターは、ボックス限定売りで、買うとしたら全部買わなければなりませんが・・・。
特にファーストアルバムの「プリーズ・プリーズ・・・」は、ライブ録り的なマスターテープに今回のリマスターがばっちり“マッチ”したようです。
この2枚のあと、「ア・ハード・デイズ・ナイト」は、今回、ステレオ盤の方が従来アナログで聞いていた人にとっては“懐かしい”録音で、モノは話題になっていません。
しかし、このアルバムからビートルズは4トラックのレコーダーを使いはじめ、ある程度の工夫がなされた録音をしていることもあって、良い音質で甦りました。
これもステレオとの様々な異なる部分の聞き比べができるという楽しみがあるので、ぜひ一枚ほしいところです。
次の「ビートルズ・フォー・セイル」も同様でした。
モノラルにはモノラルの良さがあり、ビートルズ自身もこのモノラル作品をプロデューサーのジョージ・マーチンとともに作成していたわけで、彼らが聞いていた、そして作り上げた“そのもの”を聞くことができるのは、今回「モノマスターも作ろう」と考えてくれたアップルのおかげです。感謝、感謝。
次の「ヘルプ」まで聞きましたが、ヘルプにいたっては、ちょっと事情が複雑で、1987年の初CD化の際に、プロデューサーのジョージ・マーチンがこの「ヘルプ」と次の「ラバー・ソウ」の2枚のアルバムだけCD用にリミックスを試みています。
この2枚のステレオ・マスター作製時(ビートルズ現役時代)には、当時、ジョージ・マーチンが関わっておらず、アメリカ用にエンジニア達が短時間で作製したもので、片チャンネルに特定の音が振られていたりして、ある瞬間には片チャンネル無音の部分が出来、ノイズも目立っていたようです。
それを音の定位を真ん中よりしたりして目立たないようにしたのが1987年のリミックスでした。
今回は、ステレオ盤では、そちらの1987年版のリミックスを元ネタとして使用し、モノマスターでは、モノミツクスに加え、ボーナス・トラック的に、1987年のリミックス以前のオリジナル・ステレオミックスも収められています。
これらの3種類の「ヘルプ」の聞き比べもファンとしては楽しみになっています。
「ヘルプ」では、特に著しくボーカルのバージョンが異なる同名のタイトル曲「ヘルプ」が聞きものです。
いつものステレオマスターのヘルプに馴れている人には違うところだらけです。
十数カ所のステレオ、モノラルでの違いを“間違い探し”のように探してみてはいかがでしょう。ファンにはこたえられない時間になること請け合いです(^_^)
モノラルマスターのお話は、きょうはここまで。
「ラバー・ソウル」以降については、また後日書きますね。
☆追伸 我が家では、USEN放送(SOUND-PLANET)という衛星放送の音楽放送を入れているのですが、USENもビートルズ・チャンネルという24時間ビートルズを放送しているチャンネルが、今回のリマスターを使用し始めました。
これがねぇ・・いい音なんですよ。
うちのCDプレイヤーで聞いたときよりも格段にいい音で同じアンプ、同じスピーカーなのに鳴っています。
「なんだすげぇ、いいじゃねぇか!」と驚きつつ、CDプレイヤーを買い換えようかと悩んでいるところです。
【Now Playing】 ビジネス・ステーション / 石丸幸人 ( USEN放送 )
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