ビートルズ“後追い第一世代”
また、ビートルズ・リマスター盤発売にまつわる話。
ビートルズを聞かない方には申し訳ない。
リマスター盤が出てからいろいろと気づくことがあります。
ひとつは、すでにある程度ビートルズのCDを持っていて、ファンではあるが、このリマスターを買わない人。
ここで、ビートルズに“どっぷり”浸かっている人かそうでない人かどうかがわかります。
このあいだも、ものすごいファンだと名乗る人が私に話しかけてきましたが、リマスターは買っておらず、実際に話してみると、その人が自認するほどの“ビートリー度”ではありませんでした。
いわゆる『「赤盤」「青盤」といわれるベスト盤の選曲にジョージ・ハリスンが関わっていたのだ、お前知っているか?』というような、ファンであれば誰でも知っているようなことをものすごい事実を知っているかのように言っていたので、「これからも善良なファンでいてください」と祈らずにはいられませんでした。
もうひとつは、リマスター発売とともに、関連する本や雑誌が怒濤のように発刊されたことです。
その著者や、記事を書いている人は、ほとんどがリアル・ビートルズ世代ではありません。
むしろ、リアルな世代はあまりビートルズについて情報を持っていないのではないかと思います。
私は、いわゆる後追い第一世代です。
聞き始めたときには、ビートルズはすでに、“いません”でした。そして、当時の情報ときたら、今から考えるとほとんうに少なかった・・・。しかも不確かな“ガセ”ネタ的なものが多かった。
後追い世代でさえ、そうだったのですから、現役世代には情報はもっと少なかったのではないかと推測いたします。
そして、後追い世代には70年代は“つらい”時代でした。クリムゾンや、その他プログレッシブ・ロック、さらにはツェッペリンなどのハードロックが台頭し、「ビートルズは古い“遺物”扱い」をされ、聞いているだけでものすごいバッシングを受けたものです。
つまり後追い第一世代は、一番不遇なビートルズファンであったのです。情報は無いは、ひどい目に遭わされるは、で。
ただし、そのおかげで、ビートルズに対する“思い”は人一倍強く、誰にも負けないという自負があります。
ということで、関連本の著者は、やはり後追い第一世代の年齢の方がたいへん多いようです。
その代表が、ビートルズ大学で有名な宮永正隆さんではないでしょうか。今回は、ビートルズのコンプリート・レコーディング・セッションというビートルズファンが一度は通過しなければならない名著を「完全版」として監修しています。
私は、ずてに過去に発売されたものを所有していましたが、宮永さんが監修したということで、今回買い直しました。
ビートルズの話しは尽きませんが、またリマスターを聞いての話や、今回次々と出版されている各種のビートルズ本についてもまた書こうと思っています。
本日はとりとめのない話でしたが、ここまで。
また、後日ビートルズの話題でお目にかかりましょう!
【Now Playing】I Want You(She's So Heavy) / The Beatles ( Rock )
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