初詣風景に変化が
二日に家族で地元の神社に初詣に行きました。
ここは、数年前に私が神社年番となり死にものぐるいで秋の祭礼と初詣、新年式典などを行ったところです。
町内会は「組」という20人程度のご近所の組織が50~60組集まって出来ています。
組長は、毎年組の中で持ち回りとなっています。
各組の内、十数組が神社の氏子であり(昔からの居住者)、組持ち回りで何もかも全てを執り行います。
なので、運悪く数十年に一度組長になったときに神社年番が回ってくると、私のように大変なことになります。
ましてや、今や農家などはほとんどなく、会社勤めのサラリーマンに準備に数ヶ月、実際に休暇を取らねばならない期間も一週間以上であり、どうにもこうにもやりきれなくなっていたのが近年の状況でした。
それは、順番が回ってきた組長だけが大変な苦労をして、終わってしまえば、あとはもう回ってこないので問題をそのまま残していくことになっていたのです。
で、私のときに、その年番の組長が何をするのか、全ての段取りや、式典の方法、必要なものの手配の仕方、配置、その他全て図示と写真でマニュアルを作り、100ページに及ぶ完全マニュアルを作成したのです。
私の次の年番組長は、それを見ただけで全てが出来ましたが、逆に予備知識があったせいで、その労力の膨大さが明るみに出ることになりました。
私の時に町内会で各組から毎年組長を一人ずつ年番にして、全部の組が毎年祭事に関わることにすれば、皆自分に必ず順番が回ってくるので熱心にやることになり、さらにノウハウは否が応でも伝承される・・・と提案したのですが、古い人たちには理解されませんでした。
そして、私から二年目でたぶん数十年、いや百年単位で続いていたかもしれない年番は破綻しました。
今のサラリーマンに神社の祭事全てを任せるなんてことは、もう不可能なのです。
結局、年寄りの神社委員が毎年やることになってしまい、今までの晦日から新年にかけての甘酒や蜜柑その他の振る舞いは無くなりました。
できるわけがないのです。年末年始を全て私事を捨てて毎年寝ずにやるなんて、誰が考えても無理なのです。
せっかく、誰でも出来るマニュアルまで出来ていて、あとは各組からの代表者が毎年集まってやれば、問題なく毎年運営できたのに・・・。
結局、私のマニュアルはその後の運営に役立たず、年番の廃止という方向に行ってしまいました。
ほんとうに残念でした。
柔軟な考え方を聞き入れるというのも、長く続いてきたものをさらに続かせる方策であったのに・・・。
私が初詣に行ったときには、施設から老人を連れて来た方々は、今までのように甘酒なども飲むことができず、お参りしたまま帰って行く様子がうかがわれました。
もう、元に戻すことはできないでしょうね。
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