ビールを飲むときに
『ビールの常識・絶対飲みたい101本/藤原ヒロユキ(アスキー・メディアワークス)』という世界のビールの紹介本を、ちょっと前に買ってあって、これからパラパラとめくってみようかと思っているところです。
見たこともない、美味しそうなボトルに入った様々なビールの写真に今から興味津々です。
ぱらっとめくって見てもボトルだけでなく、グラスの種類も様々で、それらを見ているだけで楽しくなります。
以前テレビで見たのですが、ベルギーのビールは、かなりの種類が存在していて、しかも各々のビール専用のグラスも存在しているらしく、「このビールは、このグラスで飲むと美味しい」などということになっているらしいです。
すごいね。
せっかくなので、ビールに因んだ私が普段感じる些細なことについて書きます。
飲み会などになると、「とりあえずビール」ということになり、乾杯はビールということが多くなります。
そして、引き続いてしばらくはビールを飲むということに、たぶん多くの方はなるのではないかと思います。
でも、ビールって“注ぎ足す”と美味しくないんですよね。
ちょっと飲むと「まあまあ」などと言いつつ、そこにちょびっと注ぎ足すわけですが・・・これがどんどんビールを不味くするのです。で、もう味なんかどうでもいいやってことになってしまいます。私の場合。
私が注ぐときには、なるべく空に近いグラスの人に対して(空くのを待っているのに、「隣を外したね」などと余計なことを言いつつ、まだ八分目までしか飲んでいない人に注ぐ人がいますが、こんなのただの酔っぱらいです)、一気に高いところから注ぎ、泡を存分に立てて、最後にすすっと、細く注いで泡をクリーミーにふわっと盛り上げるようにします。
で、そうするとわざとグラスを高く上げてきて、傾けるおっさん、あるいは若いのにおっさんみたいになってるヤツがいます。
・・・泡をださないようにしているのですね。しかも、できるだけ泡でない部分を多くしようというさもしい考えからです。これで「どうだ、こうしてビールは飲むのだ」と得意そうです。さらに、人にまでこの受け方が出来ないと・・みたいに説明する輩がいますが、・・・ダメダメです。
ビールは泡を立てるように注がないと美味しさは40%減です。
ようするに飲んでも気付いていないのだから、味がわかんないんでしょうね。
缶ビールも、プシュッと開けて、そのまま缶で飲む人がいますが、その時点で“ビールの味がほとんどしない”ことに気付かないわけですから、ビールっぽい味がして酔っぱらえればそれでいいのでしょう。
屋外でひと仕事して、その場でごくごくということなら話はわかりますが、普通に部屋で、あるいは自宅などの飲み会で缶から直接では、ビールの味は台無しです。
今回ご紹介した本の写真を見ても“泡”が美味しそうに立っています。
どうか、ビールは泡を立てて、目でも、舌でも味わっていただきたい、というお話でした。
【NowPlaying】 Yes It Is / The Beatles ( Rock )
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