シャングリラ -水之城-
遅れましたが、日本青年館での、宝塚歌劇団・宙組/東京特別公演『シャングリラ -水の城-』を見ましたのでお知らせです。
これは東京宝塚劇場でのポスターを見ただけで引き込まれていたのですが、その“絵”のとおり、SF的、近未来的で、この世のものとは思えないキャラクター、衣装、ストーリー展開でした。
おもしろかったなぁ。
太王四神記でも感じた、大空祐飛さんのおとぎ話か夢の世界の中の人物のようなキャラクターは他のどのトップスターにもないもので、今回はまさにうってつけの役でした。
記憶を失い、近未来の東京で自らの記憶を取り戻すためにシャングリラに向かう大空さん扮する「空(ソラ)」。
最初のダンスから、もうウットリしてしまいましたよ。
相手役の野々すみ花さんも、ドンピシャの適役!
これは見ないと損だね(´▽`)
ほめてばっかりでもなんなので、私が感じた印象を少し。
二番手男役の蘭寿とむさんは、ダンスも良く、演技も光っていましたが、もっと強烈な個性のある役を取っても良かったかも。いい男でいい人の役もいいけど、悠未ひろさんが演じた「氷(アイス)」のような“悪”だけど、実は元々平和な世界を求めていたようなちょっと複雑な役柄でも、いいものを見せてくれたと思うのですが。
三番手男役の北翔海莉さんは、悲劇的な過去を持つ役を好演しましたが、もっと台詞が多くてもいいんじゃ、とおもいました。ストーリー的にそんなに派生した部分を増やすこともできないとは思いますが。
私が特に好印象だったのは、「文雀(ブンジャク)」役の鳳翔大さんの“かっこよさ”は特筆ものっ!!
煙草を使ってのキャラづくりや、その“たたずまい”は、男が惚れる“かっこよさ”でした。
次回作品からも注目しちゃいます。
さらに、良かったのが「涙(ルイ)」役の七海ひろきさん。途中のストーリーテラー的な役割が実に見事でした。
もっと、もっと見たい、聞きたいと舞台を見ていて強く思いました。
愛すべき美しい“男役”であると思いました。
この方も以前から注目していましたが、さらに大注目です!
「フォグ(霧)」役の娘役、純矢ちとせさんもいいですねぇ。
なんだ、結局“ほめっ放し”ですね(*^o^*)
第三次世界大戦後の日本、地上の水が汚染された世界を描いた今回の作品。
なかなかいいと思いました。
ただ、ストーリー自体は一直線に進み、なんというか、枝のように広がる展開性や、心惹かれるエピソードなどは無く、もう一ひねりあっても深みのある作品になったかと思います。
・・・でも、いいんだよなぁ。宙組も一気に充実した組になりました。
またまた、次回全国ツアーが楽しみになってまいりました。
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