『 激情 -ホセとカルメン- / BOLERO 』市川公演、観ました
これも掲載が遅れましたが、このあいだの日曜日(25日)に宝塚歌劇・星組全国ツアー『激情 -ホセとカルメン- /BOLERO』を千葉県市川市の文化会館で長女とともに観劇しました。
ミュージカルの「激情」の方は、かつて姿月あさと、和央ようか、花総まりらが演じた「カルメンの宝塚版」です。
私と同じ日の夕方の部で観劇した、うちの職場のヅカ・ファンのFさんは大感激!
どろどろとした男女の関係というか、主演娘役の夢咲ねねさんの、悪女っぷり、奔放ぶりに感嘆したようです。
たしかに凄かった。あのキュートなルックスからは想像もできないような女の妖しさが見事に演じられていました。
100点です。
ただ、私と長女にとっては、同じ感想を持ったのですが、ひとときのふれ合いにもならないような出会いで、何もかも捨ててどん底まで落ちていくのが、どうにも今の時代に合わないのじゃないかと、余計なことを考えてしまうのです。
これは今までの全国ツアーで、同じ市川で観た「情熱のバルセロナ/雪組」や「悲しみのコルドバ/花組」などにも感じたのですが、古いものを持ってくる時には、もっと大胆にでも設定を変えてみたり、主役二人の愛の過程を緻密に描いた方がいいと思うようなことも感じていたのです。
でも、これは意見が大きく分かれるでしょうね。
ともあれ、ドン・ホセ役の柚希礼音さんも、カルメン役の夢咲ねねさんも、まさしく“激情”の中にいる男と女を演じて舞台で情念の化身となっていました。
これには、女性ファンはしびれるだろうねぇ。
このミュージカルでは、原作者のプロスペル・メリメを舞台上に登場させ(役:涼(すずみ) 紫央(しお))、原作者がストーリーが展開される中で進行役として現れるという面白い試みもなされていました。涼さんの、その役はさすがでした。なかなか出来るものではありません。さらに二役でカルメンの亭主役も(かなり悪だが、柚希さんのドン・ホセに殺されてしまう)まったく異なるタイプの役回りを演じて、これも見事でした。
その他、夢乃聖夏さんも目立っていましたよ。
充実の舞台でした。
ショー「ボレロ」は既に東京宝塚劇場で観たものですが、もちろん今回は配役も変わり、あらためて神秘的なシーンや、楽しいシーン、もちろんテーマの舞曲「ボレロ」のダンスはこちらも力を入れて満喫いたしました。
星組はこのまま全国ツアーで突っ走り、柚希、夢咲コンビは「ロミオとジュリエット」で梅田、博多と進撃していくようです。
「ロミオとジュリエット」は観たいなぁ。
星組はまだまだ可能性をたくさん秘めていると思います。
次の舞台も楽しみにしています。
【Now Playing】 サーカス / ウェイン・グラッツ ( Instrumental Music)
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