ツーリズム?!
表題の「ツーリズム」っていう言葉。使いますか?というか、知っていましたか?
手っ取り早く言えば「観光」のことなんですけど、実際には近年よく使われていて、主にビジネス絡み、事業絡みのシーンでよく使われている言葉のように思います。
私がよく行く省庁でも、国交省や、環境省、農水省などで、「エコツーリズム」だとか「グリーンツーリズム」だとか、それぞれがけっこう“縦割り”な感じで色々な事業を進めている感があります。
自然や環境を大事にしながら、現地での観光を楽しんだり、里山や農業のある環境などを通じて、体験等をする観光みたいなものでしょうか・・・。難しくてよくわかりませんし、資料を見ても「ひと言」で説明しているものは、まあ見たことがありません。
何となく言わんとしていることはわかりますが、幅広い世代で知られ、使われているものだとは、ちょっと思えません。
さらに、「着地型観光」あるいは、「着型観光」などという言葉もあります。
これもわかりにくい!!
ようするに、従来の観光業者、バスや鉄道などの事業者などの方から「こんな商品があるけど、行ってみませんか?」という、観光地に向けて発進する側からの提案を「発地型観光」といい、「どうぞ、こんな風景や、名物、体験もできますからおいでください。」という、目的地として到着する側からの提案を「着地型観光」というのだそうです。
何度聞いてもわかりずらい・・・。
着地型と聞いた、耳からの語感でいうと、どうしても飛行機の着陸する様子が私には思い浮かべられてしまい、地元に密着した観光、という風には聞こえません。
とにかく、「なんとかツーリング」とか、「着型観光」なんて言葉、“あたり”が悪いと思います。
聞いた感じからは、情緒あふれる観光とは結びつかないと感じるのですが。
数年前に良く言ってた「地デジ」「ワンセグ」も、いまだに「血出痔」にみたいに聞こえて汚らしく聞こえるし、ワンセグにいたっては、「ワン切り」などと語感も似ていて、ちょっと物騒な語感じゃないかと思います。
頭のいい、優秀な人が考えるとこんなことになってしまうのではないかと思います。ご苦労様です。
で、着型観光について、仕事柄いろいろ調べたりしてみると、「児童・生徒によるボランティアガイド普及」などという事業が目に入ってきました。
実は、これがけっこういいんじゃないかと驚いてしまいました。
モデル事業として、応募した中学の中で生徒を募集し、生徒達に地元の様々な隠れた名所、名品、体験などをガイドしてもらい、観光客を案内するというものです。
実際にその生徒達の活動を地元観光協会や、先生、生徒自身の報告から調べてみると、かなり興味深く、「これは行ってみたくなる」と思わせる充実した内容で、すっかり慣れきったガイドの話を聞いて一緒に回るよりは、ひょっとして貴重な観光体験ができるのでは・・・と、本気で思ってしまいました。
生徒達も初体験から、その回数を重ねるに連れ、改善を加え、どんどん成長しているのがうかがえるのです。
そして、客やいろいろな説明・体験などについて協力をお願いする地元の人々との交流を経て、一人の人間としても立派になっていくのが報告を聞き、見ただけでわかるのです。
何か私の地元でも使えるのではないかと思っているところです。
あとは・・・使っている「言葉」がわかりずらいということですね。
聞いたこともない言葉をいきなり使ってみても、年配の方々にはちんぷんかんぷんだと思うし、若い人にだってわかりずらいんじゃないかと思うのです。
きょうは、「言葉」の方に最初は反応したのですが、調べていくうちに知ったことについても書いてみました。
【NowPlaying】 ラジオ深夜便 / 明石勇 ( NHK-AMラジオ )
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