「社交界」たいがい、再読
『「社交界」たいがい/山本夏彦著(文春文庫)』を再読しました。1999年出版のものを文庫化したものです。
・死ぬの大好き ・情報化時代というけれど ・惣菜料理三百六十五日 ・「日教組」育ち など、どれもこれも珠玉の一文が目白押しです。
久しぶりに思い出しました。
・おしゃべり という一文に書かれていたことも久しぶりに思い出しました。
それをちょっとご披露。
「客は芝居小屋へ出向いて木戸銭を払って自分を何時間か幽閉してはじめて客です。タダほど悪いものはありません。タダは芸人と共に客を堕落させてとどまるところを知りません。」
・・・これを私は覚えていたのでしょうか。
いつもこれに似たことを頭の中で考えています。
そして、私に対してひどいことを言う人に対しても。
「あんなケバケバしい化粧をして、変な芝居をする、くだらないもの。好きなヤツがいると聞いただけで気持ちが悪くなる。」と。
これは宝塚を指して、つい最近言われた言葉です。
一度でも見たことがあるのかと、問うと、一度も見たことがないとのこと。
テレビか何かでチラッと見ただけだという・・・(-_-;)
先ほど書いた言葉をそのまま浴びせてやりたい気持ちです。
聞けば、音楽はCDをコピーしたものを手に入れて聞いている。映画は映画館で見ずに違法コピーDVDで済ませているとのこと。
もう一度言ってやりたい・・・「客は芝居小屋へ出向いて木戸銭を払って自分を何時間か幽閉してはじめて客です。」
宝塚がくだらなくて、何が素晴らしいのか聞いてみると・・・「テレビのお笑い番組“赤絨毯(仮題)”、あれはいい。何度も録画して見ている」・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・瞬間芸、小中学生のお楽しみ会の続きのようなものが最高ですか・・・勉強になります。
同じフィールドで話をしたのが間違いでした。
人生の勉強になりました。
ありがとうございました。
【NowPlaying】 らくだ / 桂南光 ( 落語 )
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