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2010/06/18

ビートルズとボブ・ディラン

20100616_bobdylan01


『ビートルズとボブ・ディラン/中山康樹著(光文社新書)』を読みました。

ビートルズとディランというと、真っ先に思い起こすのは、映画「ヘルプ!」のサウンドトラックでジョンの書いた曲、「You've Got To Hide Your Love Away」がディランの影響を受けているとか、初めてアメリカに行ったときに面会したボブ・ディランがマリファナをビートルズに勧め、その後のビートルズのサイケデリツクなサウンド、曲に大きな影響を与えたとか、解散後にはジョージが開いたバングラデシュ飢餓救済コンサートにディランが隠遁生活から抜け出て参加したとか・・・だいたいこんなところだろうと思います。

この本は、今ではかなり明らかになってきた事実に基づいて、ビートルズ、ディラン双方がどんな時期にどんな交流をしていたか、お互いの立場でどう感じていただろうか、という部分まで踏み込んで書かれています。

こういう本が今まで出なかったのは、私もそうですが、ビートルズ・ファンとディラン・ファンっていうのは、ほとんど被らないからではないかと推測します。

特にビートルズ現役時代のジョンと、現役、解散後も通じて相互に影響を与え合っていたジョージとディランとの関わり方に興味のある人以外、ビートルズ・ファンにはあまり興味のわかないテーマだと思います。

ディランのモノクロ的な楽曲、質感、サウンドなどと、ビートルズの特に1966年以降の色彩感覚豊かなサウンドでは興味の方向が全く異なりますからね。

これは、ディランとポールの違いと言ってもいいかもしれないです。
この本にも書かれていますが、最初にディランに興味を持ったのはポールではないかと思われるのですが、ある部分を吸収してからは、互いに背中を向けて正反対の方向に歩きだしたような感じです。

で、この本を読んでいくと、ディランもビートルズも互いに大きく影響を受けながら双方の“いい時期”をある意味切磋琢磨しながら活動していたことがわかります。

ジョンは、詩作や曲の構成などについては、1964年頃にディランを聞いてから、かなりインスパイアされていた部分があったと思いますし、ディランの方でもジョンの曲づくりにはかなり神経を使って聞き込んでいたのではないかと思われます。

なので、互いに「パクられたらたまらん」という意識もあったようで、あからさまに「パクるなよ」という意味の歌詞に取れるような詞もディランの曲には有り、ジョンはさらにそれを聞いて神経を尖らせるようなところもあったようです。

そして、それはビートルズ解散後も「私はジママン(ディランの本名)を信じない」という歌詞の曲(God)を書いているにもかかわらず、ディランの曲には関心をずっと持っていた事実があるのです。

ジョージについては、ビートルズの終盤において、すでにディランと人間的な部分でも、音楽的な部分でも交流を盛んにし、深く関わっていったようです。

ジョージには、ディランのやろうとしていることがとても良くわかっていたのではないでしょうか。
そして、プロデューサー的な能力がビートルズでは一番高いジョージには、自分の音楽ともコラボレートしていける部分があると感じていたのだと思います。

その結果が、トラベリング・ウィルベリーズという、バンドをディランと結成することにまで結びつきました。

ジョージは、バンドのリーダーとしての才能もあったようで、それはそのメンバー他大勢の人が認めているところです。
ディランは亡くなったジョージに、「ジョージはとてつもなく大きな存在だった。偉大な人物であり、人間性に溢れ、ウィットに長け、ユーモアがあり、英知に富んでいた。そして良識と思いやりを兼ね備えていた。彼は太陽のようであり、花や月のようだった。彼がいなくなった世界は、なんと淋しく、味気ないものなのだろう。」と、最大級の賛辞をおくっています。
そのとおりの人だったと思います。


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この本を読んで、私も今までほとんど踏み込まなかったボブ・ディランの音楽に一歩踏み出し始めました。
以前に買ってあった『ディランを聴け!!/中山康樹著(旬報社)』を片手に、USENの「ボブ・ディラン」チャンネルを流しています。

この本はアルバム毎ではなく、曲をABC順に紹介しています。
USEN放送は、時代に関係なくランダムに曲が掛かるので、この本で掛かった曲について調べたりしているのですが、「ディランは、アルバム単位よりも、曲毎にその風情を感じるのがけっこういい聴き方ではないか」と思い始めました。

決してディランのことを良く知っているわけではありませんが、楽曲の出来・不出来や、その曲の“料理方法”、そして歌唱そのものを味わうと、アルバム通しで聞くよりも初心者にはとっつきやすいのでは・・と感じているところです。

今になって、この歳になってディランをきちんと聞こうとは思ってもいませんでしが、中山さんの本がいいきっかけを与えてくれました。

ディランの音楽、十二分に味わってみたいと思います。


【Now Playing】 Queen Jane Approximately / Bob Dylan & The Grateful Dead ( Folksong )

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