宙組「トラファルガー/ファンキー・サンシャイン」二度目
昨日、一昨日と体調不良でしたが、なんとか調子が戻ってきました。
で、宙組の現行東京公演ですが、二度目の観劇に27日(火)夜に行っておりました。
実は、この公演、ミュージカルもショーも、チラシ等を見ていた頃には期待していませんでした。
しかし、実際に見てみると、とてもいいのです。
トラファルガーのストーリー等が特に傑出しているかというと、そうでもなく、ファンキー・サンシャインの内容がショーとして特に優れているのかというとそうでもありません。
でも、現場で見ると“いい”んですよ!(´▽`)
結果的に「不倫」となる主役コンビと、その連れ合いとの対比。
主役ネルソンの妻の連れ子と、ネルソンとの微妙な親子愛。
ナポレオンと主役ネルソン提督との闘い。
衣装、舞台装置などもなかなかで・・・。
全てが緻密に重なり合って絶妙の舞台になっていて、「それほどの作品でもないんじゃ」などと思って劇場に足を運ぶと、感激してしまうのです。
ショー、ファンキー・サンシャインも同様。
脳天気な感じの普通のショー、などと思っていると、本格的なダンスやそれぞれに力のこもったシーンの連続・・・月並みですが“ハマって”しまうのです。
というわけで、チケットの売れ行きは当初はかばかしくなかったのに、リピーターが多いためかと思いますが、立ち見まで出ているようです。
かくいうウチの職場の天使も私と同日に立ち見で参戦!気合いが入っていました。
それと、宝塚観劇をして初めて感じたことがあります。
今までも同じ公演を何度か見たことはあり、二回目などに「ああ、ここが良くなっている」と感じたり、「修正しているな」と感じたりしたことはありました。
しかし、宙組の場合は、公演が始まったばかりの頃に既に細密に築き上げてきたものが見事に積み上げられ、構築された姿で観客に提供されています。
そして、時を経て二度目に見にいくと、それらがさらにきちっと積み上げられた状態で、ブラッシュアップされているというか、ガチッと出来たものをさらに磨き抜いた感じになっているのです。
こんな経験は宝塚観劇史上初めてのことです。
誰それが良くなったとか、あのシーンが工夫された、というよりも、個々も全体もより大きく、そして磨かれていくのです。
これは、演出の先生の力もあるかと思いますが、やはりトップ大空さんのストイックなまでの突き詰め方が組み全体に行き渡っているのではないかと思います。
それが全て観客にフィードバックされて、見る度に大きな感動を呼びます。
それはカサブランカでも、ウチの職場の人が複数回見て感じていたようです。
大空さん、トップになって良かったのではないでしょうか。
新しいタイプの練り上げ方、作り上げ方を見ている気がします。
以上、宙組「トラファルガー/ファンキー・サンシャイン」二度目の観劇時の感想です。
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