毒舌会話は難しいのに
『毒舌の会話術/梶原しげる著(幻冬舎新書)』をすでに読んでいたので、それについて、ちょっと書いてみます。
この本では、いわゆるカリスマや、デキる人は、実は「毒舌家」であることが多い。
毒舌は悪口や皮肉のように、人を攻撃するためのものではない。
相手との距離を縮める高度な会話テクニックである。
・・・ということが趣旨となっているものです。
要するに、あたりさわりのない表面的な会話だけでは、一定のライン以上の人間関係を築くことはできない、という内容です。
でも、これって難しいことです。
というか、ユーモアのセンスがある人以外は使ってはいけない手法であると思いました。
テレビやその他で“毒舌”でなっている人を見て、自分も出来るのではないかと勘違いする人、多いと思います。
特に辛口な感じで会話するときには、この本にも書いてありますが、一度大きく持ち上げて相手の気分を良くしておいてからでないと、相手にはただ自分の悪口を言われているだけ・・という印象を与えてしまいます。
ただ、その人の顔、容姿、などが悪いことを「不細工だね」と皆の前で言っても、それは皆の笑いにもならないし、本人にはとても辛く、返って恨みを買うことになるのですが、わからないヤツもいます。
こういう容姿などをギャグに使えるのは、高度なテクニックがいるし、ユーモアのセンスも頭も良くなくてはならないと思います。
しかし、頭の悪い(お勉強が出来るとか、そんなことじゃないですよ)、人との会話に長けていない輩は、まずはそういうギャグを使います。
素人がすることではないのです。
「想像するに、さぞかし若い頃はそのルックスで“ブイブイ”いわせていたんでしょう。でも、今はすっかりお笑いキャラに・・・。」などと、さっきも書きましたが、一旦大きく持ち上げてから少しずつ落としていかないと、本人には悪口をただ言っていることになるのですが、・・・わかんないんだろうな・・・。
機転が利いて、自分の毒舌が悪い雰囲気を生んだと感じたら、すぐにユーモアをもって方向修正ができるくらいでないといけないのですが、“駄目”な人がいるのです。
ひと言でいうと、「みんなの迷惑」です。
反省してほしいけど、反省できるくらいなら、そんなことしないでしょう。
まあ、せいぜい恨みをかってください。
きょうは、恨みをかっていることを知らぬ人のために書いてみました。
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