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2010/09/13

恋愛小説の名手だろうな

20100913_kodemari01


『サンカクカンケイ/小手鞠るい著(新潮文庫)』が何気なく本屋で手に取ったあと、棚に戻せない気持ちになってしまい、買って帰りました。
どうにも、パラパラとめくったときに、懐かしいような、哀しいような気分におそわれて、読んでみたいと思ったのです。

主人公は女性。
学生時代からの友人男子二人との学生時代からの関係、そして、大人になって、三人の“サンカクカンケイ”はさらに続き、女性から憧れをもたれた方の転校生男子は、横暴で冷たく、女性の気持ちなど全く考えもしない男だけど・・・この主人公の女性は惹かれてしまい、寂しさと辛さのどん底に・・・。

もう一人の男子は、その女性が好きだけど、二人の様子を、ずっと“失恋状態”で見守り続け、しかも二人が別れたあとに告白めいたことをする。

微妙で危うい三人の大人になってからも続く、あるいは突発的に大きく揺れ動く関係。

最後まで目を離すことができませんでしたが、つくづくこの作者は「恋愛巧者」であると感じました。
様々な恋愛経験を経て行く中でしか見つけることのできない感覚が随所に散りばめられていて、私自身も過去のことを思い出し、「人間というものは、“恋愛”というたいへんな経験をしなければならない、つらい生き物だ」とあらためて思いました。

「もう、二度と思い出したくないこと」など、誰にもあると思いますが、この作品の中でもそのような気持ちと同時に、それでももう一度その男の腕の中に・・と思う気持ちが互いにせめぎあう様子が描かれていて、なかなかそういう心の中の葛藤って描きにくいかと思うのですが・・作者は巧みです。

恋愛巧者でない、ほとんどの男女にとって、直接、こころに語りかけてくるような小説です。
これから秋の読書シーズンにしみじみと読んでみるのもいいかもしれないです。

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