誤用・慣用小辞典を読んでみた
実は昨日、子供の下宿でのトラプル対応で午後に時間休を少しもらい、下宿まで出かけ、いろいろと対応して泊まり、本日自宅に帰ってきたところです。ほんとにいろいろな人がいて大変です。
で、きょうの本題。
『新編 日本語誤用・慣用小辞典/国広哲弥(講談社現代新書)』
新書版で出ている辞典ですが、読み物として、けっこうおもしろいし、あらためて知ったことも多々ありました。
例えば、「ひもとく」というのは、皆さんどういう意味でとらえていますか。
私は、本など書物を読むことだと思っていましたが、新聞やテレビなどでは「ややこしい問題を、絡んだひもを解くように解決していく」ような意味に使っていることがよくあります。
でも、意味としては、「本を読む」ことの古風ないい方なのだそうです。
次に「祭典の儀は“古式豊か”に行われ」などと使っている人がいますが、ほんとうは「古式ゆかしく」ですよね。
私などもうっかり使っていたかもしれません。
「一把一からげ」。
このあいだ実際にラジオで使っている人がいたのを聞きましたが「十把一からげ」が正しい。
気持ち的には、ひとつにからげるので、からげる前の“十”についても、“一”にしてしまうのでしょうね(^-^;
「均頭割り」って思わず書いてしまいそうですが、「均等割り」です。
「あたま割り」と「均等割り」が合体してしまうのでしょう。
・・そうそう、関係ないけど思い出したので書きますが、以前の職場でなんでもかんでも文書のいたるところに「均等割り」処理をする人がいました。・・なので、あとでその文書の訂正などを他の人がしようとするとグシャグシャになってしまうのです。その人の名前がすぐに思い出せなくて、あ~あの“均等割り”の人って、よく言ってしまいそうになりました(^_^;)
「読み」の誤りなども例示がありましたが、去年ラジオを聞いていたら、宝塚OGの真琴つばささんが、「せんたくわざ、せんたくわざ」と連呼していて、「???ああっΣ( ゜Д゜)ハッ!“選択肢”だ!」と気づきました。
あれほどの大物、誰も言ってあげることができないのかも。
巨人の元監督堀内さんも、テレビ中継で「このピッチングは“あつまき”でした」と言っていて、やはり「???」でしたが、「ああ“圧巻”!(b^ー°)」と気づきました。この人も大物だけに、アナウンサーも何も言えなかったのでしょう。
「大瓶、小瓶 (おおびん、こびん)」
これを新幹線などのビール売りの方が「“だいびん”ですか“しょうびん”ですか?」などと使っているのを聞いて、「なんだか発音的にビールのコップにつがれた状態も合わせて、ばっちい印象になるという例が(^o^;)書かれていました。
言葉っておもしろいです。
それに時代に連れて変化していく様子も、この本には書かれていて、楽しみながら全部読んでしまいました。
【NowPlaying】 はやとちり / トーマス・ハーデン・トリオ ( Jazz )
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