ビートルズのベスト盤リマスター「赤盤」「青盤」について
ビートルズのベスト盤2枚組×2セットがリマスタリングされて売り出されました。
いわゆる「赤盤」「青盤」といわれているヤツです。
赤盤が1962~1966年まで、青盤が1967~1970年までのほぼベストな選曲です。
私、買っちゃいました。
ビートルズのメンバーの一人、ジョージ・ハリスンが選曲に関わったと言われ、それが証拠に、並みいる名曲の中にどう見ても凡曲と思われるジョージ作の「Old Brown Shoe」という曲が選ばれています。
ジョージの自信作だったのでしょうが、誰がどう見ても違和感があります。
ま、それを除けばほぼ完璧なまでのベスト盤です。
しかし、今回のリマスター盤は、どの曲も去年2009年9月のリマスタリングされた音源をそのまま使っています。
つまり、全部同じ音源をすでに去年のリマスター・オリジナル盤を買ってしまった人は所有していることになります。
なのに・・・買ってしまうんです・・・。
唯一の違いと言えば、青盤の「A Day In The Life」の頭に前の曲の歓声のようなSEが入っておらず、純粋にギターのイントロから入るバージョンが入っているくらいでしょうか。
私も早速全曲通して聞いてみましたが、このベスト盤にはなじみが無く、いい選曲のいいアルバムだとは思いますが、鮮烈なインパクトがありません。
多くのビートルズ後追い世代(私も後追い世代ですが)は、この1973年、ビートルズがすでに解散していなくなっている時代のアルバムからビートルズの世界に入っているので、雑誌などでも「懐かしい」「うれしい」「待ってました」と絶賛です。
私は、意地でもこのベスト盤には手をつけず、オリジナル・アルバムを最初に聞くという“衝撃”を味わうために全てオリジナルの盤でビートルズを経験しました。
「ハード・デイズ・ナイト」のジョンの名曲群と生きの良さ、「ラバー・ソウル」のピンと張った感じの緊張感ある佳曲の数々、「リボルバー」の斬新さ、「サージェント・ペパー・・」の独創性、「ホワイト・アルバム」のヒップな感じ、「アビー・ロード」の美しいまでの完成度、などなど、オリジナルで最初にどの曲も経験しなければ、味わえないものがあります。
それをムゲに放棄するなんて・・。
というわけで、非常に珍しいアンチ赤盤・青盤派の私です。
でも、買っちゃったんですけどね(^_^;)
【Now Playing】 ニュース / NHK ( AMラジオ )
« 団鬼六の凄まじい人生の本 | トップページ | いろいろあって更新できず »
「The Beatles」カテゴリの記事
- 聞いてみた The Beatles/1962-1966 赤盤 Disc1(2023 Version)(2023.11.28)
- ビートルズ日本武道館公演 7月1日の映像を見ました。(2023.07.27)
- 昭和53年に日本テレビで放映された「ビートルズ日本武道館公演」の番組を見てみた。(2023.07.25)
- 休養中にビートルズの妄想をしました。(2023.03.23)
- 『The Beatles REVOLVER SUPER EDITION を聞く・第五回 REVOLVER EP を聞いてみた』(2023.02.09)
コメント