岩手・宮城内陸地震災害復旧現地に
15日の金曜日は早起きして宮城県に出かけました。
仕事で、表題の災害復旧の現地研修です。
2年前の震災で、現地は写真のとおり山そのものが地滑りで動いて、被害は甚大なものがありました。
山奥まで入り、眼前に広がる光景には息をのみました。
信じられないような状況で、実際に自分の目で見ることがどんなに大事かと思いました。
右側に“白いテープ”のようなものがぶら下がっていますが、実はガードレールなのです。
山の高いところから全体を把握したところで、実際にそのまっただ中にも降りることになりました。
作業用道路が造られているので、それを使ってです。
しかし、あくまで作業用。
いまにも崩れ落ちそうな状態の真下に入りました。
先ほどの遠くに見えたガードレールが、今度は、はるか高いところに見えます。
「山が落ちて、走り出したような印象でした。」
被害箇所は3000カ所にも及び、主要道路の復旧はもちろんのこと、橋梁や、自然に出来たダムからの排水経路、土留め、二次災害防止策、一部が埋まってしまった荒砥沢ダムの復旧作業など、復旧に向けてのあらゆる工事が進められていました。
それにしても驚いたのは、地震直後からの関係者の動き方です。
地震直後には災害対策本部が機能しだしているのです。
災害対策現地情報連絡員も派遣され、被害の全容が見る間に明らかになり、応急復旧方法の策定も直ちになされ、被災額についてもそれに基づいて算定され、上へのはたらきかけや、様々な認定関係も滞りなく、復興に向けた動きはかなりの迅速さであったことが伺われました。
そして、現地で説明をしてくださった関係者の方々の力強いことと言ったらありません。
たしかな手応えを感じながら復興に向けて歩みを進めているのが強く感じられました。
特に山や河川、ダムなどを抱える自治体などはライフラインを寸断され、孤立してしまう住民も出る可能性が有り、初期の被害調査がいかに大切なことか、とあらためて感じました。
ハードスケジュールで体もふらふらになりながら、深夜に帰宅いたしました。
日帰りは“強行”過ぎたようです。
きょうは、なかなか体が回復しませんでした・・・。
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