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2010/11/14

いろいろ読んだ“怒り”中心の本

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表題のとおり、いろいろ読みました。
まずは『妻と罰/土屋賢二著(文春文庫)』。
この人の文はいつも人をくった感じで楽しいのですが、読んでいる私自身がイライラしているときに読むと、ますますイライラするのが難点です(^^;)

身の周りで起こる様々な出来事を、“いいがかり”というか、屁理屈というか、独自の理論で解析していきます。
中でも面白かったのが、著者の奥さんが「カーリング」をテレビで見ているときに、ルールなどについて、どんどん質問してくるところ。

我が家でも同様のことがよくあるのですが、奥さんというのは、どうして夫は何でも知っていると思うのでしょうか。
著者のようにその場しのぎで、いいかげんな答え方をしていると、終いには怒りだします(^_^;)
まあ、「泣く子と妻には勝てない」という、言い伝えどおりです・・・。


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次は『残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法/橘玲著(幻冬舎)』。
有楽町の大きな本屋さんで、大量平積みされていた本です。厳しい社会の中で生きている私達、タイトルだけで読んで見たくなるのです。

経済評論家・勝間和代さんと、精神科医・香山リカさんの「やればできる」と「勝間さん、努力で幸せになれますか」の対立を例にとって導入部に。
でも、いくら読み進んでも、現状の厳しい社会や経済、人が落ち込むどん底についての解説的なものが淡々と進められていくのですが、その場では納得しながら読んでいっても、「だからどうすりゃ、いいの!」という本でした。

私には、ガツンとくるものも、すっきりするものも感じられず、ちょっと消化不良な感じ。
でも、現状分析をするにはいい本ではないかと思います。
沈着冷静なあなたにおすすめの本です。


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さらに読んだのは、『テレビ救急箱/小田嶋隆著(中公新書)』。
これはブックオフで買った2年前の本ですが、話題がテレビなだけに、今読むとちょっと遅れている感がありました。
しかし、読んでいて、テレビ番組のつくり方や、番組そのものへの批判なども、今の私にとっては空虚な感じです。

現在、私は平日は完全にテレビを見ていません。
そして、休日に関しても、自分の興味のあることを放送している番組だけについて一週間録画しておいたものを見ているだけです。

もう、ひな壇にタレントを並べてつまらない話題などで内輪で盛り上がるみたいな番組に何の興味も無く、延々同じシーンと、同じアナウンスを繰り返すニュースも見ないし、相変わらずCM前に視聴者を引っ張るような姑息なつくり方の番組も全く見ません。

必要なものをあとでまとめて見るだけです。テレビはそれだけ。あとは、活字かラジオです。その方がよっぽどいい。


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最後は、『怒らない技術/嶋津良智著(フォレスト出版)』。
この本が一番私にとって、ある意味インパクトがありました。
前にも同様な本のご紹介をしましたが、「怒り」というものは、ある程度自分のエネルギーの源のように感じていたことが今までにあったのですが、この本では「怒り」は、自分にとって何の「得」も無いというのが基本姿勢です。

読んでいくうちに、「そうだよなぁ、あんなに怒ったけど、結局何の得も無かった。気にせず、どんどん物事進めておけばよかった。」とか、「怒りの原因・きっかけは存在するけれども、怒りに到達させているのは自分であり、怒っても何にも良いことは無い・・・。」と、しんみりしてしまいました。

この本を読んだあとは、今までだと「ムッ」とするような出来事があっても、「いいや、いいや」とそのまま自分の心を落ち着けたまま静かに物事進行させることが多くなりました。
たしかに、この方が現実は確実に良い方向に向かうし、第一健康にも良さそうです。

いつまで続くかわかりませんが、ちょっとこのままの態勢で仕事・生活をしてみたいと思っています。

きょうは、最近読んだ本を、ざっと振り返ってみました。
明日からは、小説でも読んでみようかと思います。


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