日本青年館『STUDIO54(ミュージカル)』を観に行って来ました
日本青年館で宝塚歌劇団・東京特別公演「STUDIO54」を観てきました。
今回は、スタジオ54という、ニューヨークに実在したディスコを舞台にしたミュージカルです。
時代は、1970年代後半から1980年代にかけて。
なので、懐かしいディスコナンバーなどもふんだんに歌われて、その時代に“ブイブイ”いわせていた人には感慨深いものがあると思いました。その年代の人もけっこういらっしゃったと思います。
そこで繰り広げられる、クレイジーな世界に生きるスター(明日海りお、蒼乃夕妃)と、彼らのスキャンダルを追いかけるフリー・ジャーナリスト(霧矢大夢)が中心になってストーリーは展開して行きます。
霧矢さん扮するホーリー・アシュレイは、孤児院で育ったのですが、孤児院に赤ちゃんの頃に預けていった父は有名なジャーナリストで、その血をひいたのか、きりやんも作家を目指したり、やがてジャーナリストに。
きりやんが追いかけるロック・スター“Z-BOY”は明日海りおさんが演じます。
最初は純朴そうな青年がスターになり、あまりにクレイジーな素行を繰り返します。
劇的にカッコイイのですが、何となくその存在感が“Gact”さんを思い出させました(^_^;)
この公演、いつもそうなのか、ロック・スターとして歌っている明日海さんに対し、ロック・ファンよろしく、観客からはステージ上の“Z-BOY”に向けて「フゥ~ッ」の掛け声が!!
明日海さんの恋人でやはりスターの“ジゼル・モーガン”を演ずるのが蒼乃夕妃さん。
彼女には意外な過去があり、それはきりやんとも繋がっているという展開。
スターになることが夢で、それを手に入れようとしてきりやんとの過去の産物を利用してミュージカルに活動を広げてさらなる高みに行こうとするのですが・・・。
全体にわかりやすくて、音楽もアップテンポ!
進行もテンポ良く、非常に見やすくて楽しいミュージカルでした。
きりやん、蒼乃さんは、もう経験を積んできて余裕さえ感じるステージ運び。安心して見ていられます。
明日海さんは、宝塚一カッコイイし、越乃さんはディスコの経営者として、そして明日海さんとのエロい関係、さらに歌が“男っぽくて”最高でした。低い声がたまらないよねぇ(^-^)v
きりやんと組んでいるカメラマンを演じた青樹泉さんもキャラの濃い、いい演技。
星条海斗さんもすっかり月組を支えるように。
彩星りおんさんは、ジプシー男爵でも良かったのですが、今回はさらに歌う場面もかなり多く、台詞もたくさん。
見事な娘役でした。今回は可愛い役ではありませんが、たくわえてきた実力が思う存分に発揮できていたのではないでしょうか。
特筆すべきは、憧花ゆりのさん。
芸達者で、今回のミュージカルの「牽引役」と言っても良いと思います。
きょうは、台詞を忘れてしまい、周囲の機転で切り抜けましたが、会場は笑いの渦に。
きりやんが「それを忘れると話が進まないじゃん」みたいなことを言いながら“ソデ”にはけて行きました(^^)
でも、憧花さん、全力できりやんとともにストーリーを展開し、ロックっぽい衣装から、ドレスまで着こなして八面六臂の大活躍でした。
きょう一番良かったのはこの人かも(゚▽゚*)
ストーリーには、ちょっと意外な部分もあるにはあるけど、そんなに真新しいものではないし、単純に楽しめる娯楽的なミュージカルでした。
月組のキラキラと美しくて、フレンドリーな雰囲気が好きな方にはいい公演だったと思います。
今年最初の月組公演観劇の感想でした。
【NowPlaying】 ニュース / NHK ( AMラジオ )
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