ひまを見つけて読んだ二冊の本
ひまを見つけて読んだ本、一冊目は、『霞ヶ関がなくなる日/渡辺喜美、浅尾慶一郎著(主婦の友新書)』です。
これは「みんなの党」の主な政策や政治行動をわかりやすく解説した本です。
脱官僚を真っ先に掲げている党ですが、現在の民主党政権では結局官僚達に取り込まれているのが現状です。この牙城を突き崩すことができるのでしょうか。
いくら法律などを改正しても、抜け道を見つけ出す官僚に渡辺さんは対抗していけるのか・・・。
消費税10%の増税についてもふれていますが、景気が本格的に回復せず、デフレ不況下の現在において、そんなことして大丈夫なのか、と私も思っているわけですが、この本でも同様の意見です。
景気回復の手法等についてもふれられていますが、それはぜひこの本を読んでいただいて、皆様、ご判断を。
私が気になるのは、『アジェンダ』という言葉をみんなの党が乱発していることです。
「政策と政治行動」のことを言うらしいのですが、まったく“馴染み”のない言葉です。
会議開催のときなどに、「きょうの会議のアジェンダです」などと、会議の内容や目的などが書かれた“お知らせ”が配られたりしますが、それでも一般には馴染みのない言葉ではないでしょうか。
前にも書いたけど、“言葉に敏感じゃないと大抵は駄目”というのが私の見つけた法則です。
だから、こんな言葉使わない方が良いと思ったのです。
見かけ倒しにならなきゃいいんだけど。
もう一冊は、『「ホンネが丸見え」60の心理術/多湖輝著(新講社ワイド新書)』です。
これは、「ハデに怒鳴りまくったあとの上司は扱いやすい」などの社会生活上、日常生活上の心理学的な知恵を授けてくれる本なのですが、もうひとつインパクトは薄い感じ。
「オレについてこい」という人は、「真っ先に逃げる」など、本屋で目次を見ているときは興味深かったのですが、読んで見るといまひとつパンチが無い感じ。
私が、新発見的なものを求めすぎているのか・・・。
それとも、長いこと人生をやっていて、自分が既に修得しているものが多いからなのか(それはないと思うけど)。
でも、息抜き的には面白い本でした。
日本人て、心理学的な要素の入った話って好きですからね。
そういう面では、ちょっといい本かも。
【NowPlaying】 ラジオ深夜便 / 土井善晴他 ( NHK-AMラジオ )
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