フェイスブック二冊の本
『 Facebook 世界を征するソーシャルプラットフォーム/山脇伸介著(ソフトバンク新書)』と『日本人のためのフェイスブック入門/松宮義仁著(フォレスト出版)』の二冊のフェイスブック関連書を読みました。
ツイッターだツイッターだと騒いでいたかと思うと、今度はフェイスブック。
ツイッターを持ち上げまくっていた人たちはどうするのでしょうか。両立させるの?!ブログもやってたらどうする!?
二冊の本、前者はフェイスブックというソーシャルネットワークシステムを生み出したマーク・ザッカーバーグが、ハーバード大学にいて、それこそフェイスブック(学生名鑑)そのものをネット上に作り上げていたところから書かれていて、フェイスブックの歴史、進化の過程が丁寧に描かれています。
著者がその頃ちょうどアメリカにいて、フェイスブックが発展する過程に留学生という立場でいたため、時代の臨場感もあります。
フェイスブックの何が良くて、ひとつの大学から他の大学、さらに高校、さらにさらに広がって一般社会、そして世界中に広まっていったのか、とてもわかりやすく具体的に書かれています。
これを読むと自分もやってみたいと思ってしまいます。
この本では、すでにアメリを中心とする世界では、フェイスブックが人と人との交流のベースとして欠かせないものになっているのです。
日本では、ネット上の交流については、匿名性がある意味必要になっていて、今後、原則「実名」登録するフェイスブックが馴染んでくるのかがこれからの鍵となるように思いました。
この本の最後では、実際に実名登録などが原因で、フェイブックが発端となっている事件などにも触れられています。安易に実名登録だからといって信じてしまうのも問題だと思いますし、解決しなければならない問題もまだまだあるようです。
後者の本については、実際にフェイスブックを始めるところから入って、既存のMixiなどとの違いや、フェイスブックを利用するとどのような効果が期待できるのか、など、特にビジネスに利用しようとする人に対しての入門的なものになっています。
特に「いいね!」ボタンを使うと、どういう形で影響が広がっていくかが、やや興奮気味に書かれています。
人脈という観点からも有効であるという主張は、読んでいるうちに「かなりいいものだろうな」と思いました。
ネット上だけでなく、リアルな関係も構築できそうに思えましたし、フェイスブックを通した口コミによる相乗効果も、私には想像もつかないものがあるように思いました。
二冊の本を読んでいると、やはりその世界に足を踏み入れた方が良さそうな気になりますし、やってみる価値はありそうです。
ただ、ブログ、ツイッターについてもアカウントだけを取り、「まあひととおり、やってみてるんだけどさ」などという人がけっこう周囲にもいて、そんなふうにはなりたくないと思っています。
やってみるなら、ちゃんとやってみて、その結果をまた報告いたしましす。
映画も今上映中なんですよね。見てみたいと思います。
【NowPlaying】 流星のサドル / Tim Hardin Trio ( Jazz )
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