豊かな日本語をささえる“オノマトペ”の本
『へんな言葉の通になる/得猪外明著(詳伝社新書)』を読みました。
この本の中心は、“オノマトペ”と言われる、シクシク、キリキリ、ガンガンなどの言葉についての考察です。
外国にも似たようなものがあり、この本でも例示されているのですが、日本語はまさにオノマトペの宝庫です。
私も、この本で取り上げられている椎名誠さんが創ったと思われる、「わしわし」などというオノマトペをこのブログでも時々使っています。
「わしわし食べる」なんていうと、けっこう感じがでていますよね??どうでしょう。
女性誌「アンアン」も、オノマトペです。ロンドンにいたパンダの名前から取ったものらしいのですが、絶妙のネーミングです。
この本でも言っているのですが、オノマトペは文学でも「純文学」に近づけば近づくほど使われなくなります。
三島由紀夫の作品にはオノマトペはほとんど使われていないとのこと。・・・そういえばそんな気もします。
私など、コリコリ、シコシコ、ネバネバ、ポリポリ、バリバリ、サクサク、ザクザクのような言葉を使わないと食べもののことなど何も書けないかもしれません(^o^;)
スタスタ、てくてく、トボトボ、ツカツカなど、人の歩く様子なども、これらの言葉を使うことによって、“いい感じ”にわかりますよね(^__^)
この本は、電車の中で読んでいたのですが、とても興味深く、楽しいものでした。
では、本日のブログは“ぼちぼち”終わりにしますか(*^_^*)
【NowPlaying】 Violets For Your Furs / Lou Levy ( Jazz )
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