月組・バラの国の王子(美女と野獣)/ONE(私が愛したものは)観ました
きょうは、なんと驚いたことか、長男、長女と私で東京宝塚劇場に行った・・のですが、実は妻も一緒で家族4人で出かけました。
妻と宝塚を観たのは、結婚前に行ったきりです。妻・・よく思い切った(^_^;)
長男、長女が、「私達も一緒なのになぜ来ないの?」ということになり、渋々??(^-^;ついてきたわけです。
ミュージカルの方の演目は、「バラの国の王子」。美女と野獣の“宝塚バージョン”です。
父の後妻である悪い妃に野獣に変身させられてましったのが、主演男役の霧矢大夢(きりや・ひろむ)さんです。
で、これが主役なのになかなか出てこない・・( ̄□ ̄;)!!
こんなんありか、というくらい出てこない。
美女の役、主演娘役蒼乃夕妃(あおの・ゆき)さんの父親役である越乃リュウ(こしの・りゅう)さんが最初は出ずっぱりで、いつもの宝塚とは異なる様相。原作があるだけになかなか勝手な配役も難しいのか・・。
役得だったのは、悪い妃役の彩星りおん(あやほし・りおん)さん。演じ甲斐もある役だし、目立ちます。
野獣の家来は、ディズニー版とは異なり、皆、道具などではなく、動物に変身させられていて、それぞれに手に動物の顔の部分のレプリカのようなものを持って演じていました。これはナイス・アイデア!
その家来の中心となっていた明日海りお(あすみ・りお)さんは、よく目立ち、なかなかいい役でした。
美しい明日海さんに良く似合う役でした。
それに比べると、先代王の息子を演じた龍真咲(りゅう・まさき)さんは、登場部分も少なく、あまり深く演じるような役でもなく、割を食った形になってしまいました。
霧矢さんは、重い野獣の衣装を背負って熱演。蒼乃さんとの愛の結実まで、この平坦なストーリーを引っ張り切りました。ほんと、たいへんだったと思う。
最初の方(霧矢さんがまだ出てこないところなど)は、まるで絵本をなぞっているようで、いったいどうなるんだろう、と心配してしまいました。
でも、宝塚は何とかしてしまうのですね。
最終的には、どうにかミュージカルとしてまとまりをつけました。・・・う~ん。
きょうも、二階ロビーには月組の組子さんたちの、震災被災者の方々への思いをこめた寄せ書きがありました。
宝塚にできることは、こうしてちからいっぱい演じることだと思います。これからもこの姿勢を貫いていただきたいと思いました。
ショーの方、「ONE」は、月組らしい“綺麗な舞台”でした。
汗だくで泥臭く演じたり、歌ったりするっていうのは、今の月組には似合わない気がします。
今回の東京公演で退団される桐生園加さんも、かなり前面に出て来ていて、やはり目立ちますし、華やかな方です。力を発揮されていました。
楽しいシーンも満載だし、「黒燕尾」のダンスもあるし、トップのデュエット・ダンスあるし、組全体がはじけるような群舞もあるしで、高得点のショーでしたが、もうひとつ何か“ガツン”とくるようなものが欲しいと感じてしまいました
。・・ちょっと欲張り過ぎ??
霧やんと蒼乃さんの、もっと“濃いい”シーンがあっても良いのじゃないかとも思いました。
前回「ジプシー男爵」の初っぱなにあった二人のロング・バージョンダンスみたいな部分もあった方が、見ているファンにはそれによって全体的な印象が変わってくるかも、と思ったのです。
観劇後は、妻の反応も思っていたよりは良く、ほっとひと安心(*^_^*)
家族4人で食事に出かけました。こんなことが実現するなんて思いも寄りませんでした。
これからも、家族で観劇できたら楽しいなぁ、と思いながら東京から帰ってきたのでした。
【NowPlaying】 Yesterday / The Beatles ( Rock )
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