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2011/06/23

「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」二度目

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チケット完売、オークション等でも高値を呼んでしまい、もう二度と見られないのか、と思っていた宝塚・星組東京公演「ノバ・ボサ・ノバ/めぐり会いは再び」、職場の女神からチケットをお譲りいただき再び見ることができました。女神、感謝しています。


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今回は二階のてっぺんから二列目という、ほぼ劇場の頂上からの観劇です。女子高生が目立ちます。放課後にチケット代も安くあげての観劇なら夜の部、B席が一番です。
みな、始まる前にがっつりおにぎりで腹ごしらえしていました。いい光景です。

さて、先ずは「ノバ・ボサ・ノバ」の方ですが、二階席の後ろの方ですと、演奏と歌声がけっこう分離して聞こえました。気になるほどではないのですが、強烈なインパクトを伴い、音と映像とダンスがものすごい圧力で観客席に押し寄せるこのショー、前回の一階席で見た感じとはちょっと異なり、全体を俯瞰するような感じで、あの圧力はちょっと減少して感じました。前回の無我夢中で見た感覚とは異なります。


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今回は、オーロ・真風涼帆(まかぜ すずほ)、マール・紅ゆずる(くれない ゆずる)、メール婦人・夢乃聖夏(ゆめの せいか)というパターンの配役でした。

真風さんは、“いい男”になっていました。とても宝塚男役らしい立ち姿と、身のこなしです。紅さんは、紅ワールドを持っていますので、自分のマールの世界にいざなってくれました。こちらも紅ワールドに乗っかって存分に楽しめました。
夢乃さんのメール婦人は、前回の紅さんに比べると“薄味”な感じ。ま、紅さんが濃すぎるのかもしれませんが・・・(^_^;)。

さて、肝心の主役、柚希さん(柚希礼音・ゆずき れおん)は、歌唱に磨きがかかっていました。歌い方そのものも迫力がありましたし、ため息のように語尾の空気が抜けるような部分も色気たっぷり、“力感”も増したように思います。

舞台全体の運びも、前回の全員が力んでゴール目指してまっしぐらな感じからうまくペース配分ができていて、力の入れどころを心得ているようになったと思いました。
なので、こちらも握り拳をして見ていなくても、楽しめました。練れたいい舞台に変貌を遂げた瞬間にまた来れたという感じです。

夢咲さんは、もう堂々のトップ娘役としての振る舞いが身についていて、見ているこちらも安心して楽しむことができました。

そして、二幕目の「めぐり会いは再び」。
わかりやすく、『劇中劇・中劇・中劇』(^-^;という面白い設定も手伝ってあれやこれや、あわてふためき、ハッピーエンドな展開が、一幕目の緊張感を解き、観客皆を楽しませてくれる心にくい演目です。

主演の柚希さん、夢咲さんのそれぞれ身代わりとなる紅ゆずるさん、白華れみさん(しらはな れみ)のあまりに愉快な演技と舞台運びに観客は爆笑!
これは、二人の実力がある証しです。観客の様子を見て自在に演ずる二人の“うまさ”は特筆ものです。

さらに英真さん(えま なおき・星組組長)と共にこの芝居のキーパーソンとなる真風さんの舞台回しがものを言ってより楽しいミュージカルとなっている今回の演目ですが、真風さんは熱演!しっかりと将来に向かって身の回りの地ならしをしていると感じました。

その他、伯爵夫人をものすごい威厳と色気で演じた万里柚美さん(まり ゆずみ・星組副組長)も舞台を引き締めています。

夢乃さん、美弥さん(みや るりか)、ご両人も持ち味を生かして舞台を華やかにしてくれます。
この演目は、ただの愉快なコメディではなくて、宝塚の面白さ、そして演者の持ち味を十分引き出してくれる名作なのではないかと思い始めました。

旅回りの劇団員役の一団の歌や踊り、さらには小気味よい台詞などもこの舞台をよりいっそう華やかに楽しくしてくれて、もう文句ないですね(^o^)

主演の柚希さん、夢咲さんが互いに惹かれ合い、柚希さんが夢咲さんとともに平井堅さんの「LIFE is」を歌いながら銀橋(オーケストラピット前、観客席寄りにせり出した半円形のエプロンステージ)を渡るシーンは絶品です。この話のクライマックスといってもいいくらい。
そして銀橋を渡り終え、ステージに戻ると二人の愛が成就しているというラブリーな演出には脱帽です。

最後の最後まで観客を楽しませ、素敵な気分にさせてくれるこの作品、素晴らしいです。

宝塚初めての方にもぜひ見ていただきたい演目なのですが、あいにくチケットは完売、オークションでも高値を呼んでいるとのことですので、安易におすすめできませんが、見てもらいたいなぁ・・・。


【NowPlaying】 I Was Born To Love You / Queen ( Rock )

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