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2011/08/18

「Phantom・ファントム」長女と観劇しました

20110818_phantom01


表題の「ファントム」、宝塚版“オペラ座の怪人”を長女と観ました。

私は、現実の舞台を見るのは今回が初めて。
DVDで、「和央ようか・花總まり」トップ・コンビの初演を見たことはありました。
初演のファントム(和央・花總)は、「オペラ座の怪人」自体が日本初公演だったようです。当時は私、宝塚から離れていて噂に聞いていただけでした。

DVDのファントムは、花總まりさんがラストで“ぼとぼと”と落涙する姿を見て「凄いっ」と驚いたものでした。

その印象を持ったまま、今回の花組公演を観ました。
しかも、今回は蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さんのトップお披露目公演です。

開演前から、異様なまでの雰囲気を感じました。
いつもとはまったく異なる盛り上がり方をロビーでも、開演前の客席でも感じました。
それほど観客の期待は大きいということでしょう。

全体の印象は“かなり良い”と思いました。
花組の雰囲気も真飛さんから引き継いで、いい雰囲気はそのまま残っていると思いました。

主演娘役の蘭乃はな(らんの・はな)さんは、かなり歌の稽古を積んだものと思われました。
今までの、その日によって“ムラ”のある歌唱などは無し。今できることは全部やったのではないでしょうか。
大作に対する心構えは十分で、見事に期待に応えられたと思います。
演技にも一部余裕さえ感じる部分もありました。

愛音羽麗(あいね・はれい)さんのシャンドン伯爵も、かなり良い出来と思いました。
愛音さんの実力は存分に発揮され、風格も感じましたし、ミュージカルらしい間の取り方も見事でした。

朝夏まなと(あさか・まなと)さんは、今回、愛音さんとの役替わりもありますが、私はそのチケットがありませんので何とも言えませんが、だいぶフィーチャリングされている今回の公演は彼女にとって、とても大事な機会になっているようで、今回も大変目立っていました。次回公演で彼女についての感想を書こうと思います。

華形ひかる(はながた・ひかる)さんは、カルロッタの夫を演じ、無難に“いい演技”をしていましたが、彼女の実力はこんなものではありません。
今後、きっともっと良くなってくるに違いありません。

カルロッタの桜一花(さくら・いちか)さんは、彼女の実力を発揮し、なかなかの迫力ある演技を見せてくれました。
でも、桜さんも、私はこんなものではないと思っています。見た感じではまだまだ遠慮があるみたい。
もっと、思いどおりにやっても、さらに良いものになるのは間違いありません。次回はさらに磨かれた演技となっていることを期待します。でも、95点でしたよ(゚ー゚*)

花野じゅりあ(はなの・じゅりあ)さんも目立っていましたよ。
もっともっと、いろいろな役が出来、素晴らしい才能のある彼女、さらに飛躍してほしいです。

華月由舞(はなづき・ゆま)さんは、たぶん今宝塚で一番の美人ではないかと思いますが、いつもいつの舞台でも目立ち、ダンスも表情も抜群に目立っています。
もっと彼女に光が当たってもいいのに・・といつも思うのですが、本日もキラキラと輝いていました。

そして・・壮一帆(そう・かずほ)さん。
今回、宙組から同期の蘭寿さんがトップになって組替えで来たわけですが、再び二番手男役として舞台に立つことについて、心中色々とあることでしょう。
でも、でも・・きょうの演技は素晴らしかった。
私が今まで壮さんを見た中でも一番の“渾身”の演技でした。
まさに「一世一代の名演技」と言っても過言ではないでしょう。
ラスト近辺、息子のファントムと抱き合う壮さんのジェラルド。
壮さんの魂込めた台詞に、何人もがハンカチを目頭にあてていましたよ。
素晴らしかった。

最後に主演お披露目の蘭寿とむ(らんじゅ・とむ)さん。
今まで、逆転裁判の1・2や、コンサート・ライジングなども見てきた私は、当然「らんとむ」ファンですが、今回のファントムについては、蘭寿さんの“まっすぐ”で、“純粋”な人柄がそのまま残ってしまったような印象がありました。
ファントムが「すてきなお兄さん」みたいになってしまったことは否めません。
長女までが、「人を殺しているようなことになっているのに、あのまっすぐでさわやかで、幼いくらいに感じる純粋さは・・ちょっと違うかも」と言っていました。

私も、もっと怪しい、複雑怪奇な心情というか、ファントムの怪人的な様子があっても良かったと正直思いました。
残りの三週間で、どのくらいの変化を見せてくれるか・・ちと心配ですが、期待します。

初演のDVDが印象に残り過ぎているのかもしれませんが、残念ながら蘭寿さんに関してはまだまだ成長の幅が今後あるのではないかと思ったのです。いつもほめてばっかりの私ですが、蘭寿さんが大好きなだけに期待を込めて・・ということです。お許しください。

今回の公演については、もう一度見る機会がありますので、そのときにまた今回からどのくらい変化しているか、ご報告したいと思います。

最後に・・宝塚はやっぱり面白い!!
行かなきゃだめだね。
「行ってみなさい、そこには新しい感動と躍動の世界がある」・・私のおすすめの言葉です。


【NowPlaying】 Runner / 爆風スランプ ( J-Pop )

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