フォト

わたしのいきつけ

無料ブログはココログ

« アクセス数の変化について | トップページ | “終わらす技術”で終わらせられるか?! »

2011/08/28

インシテミル・・よんでみた

20110828_yonezawa01


『インシテミル/米澤穂信著(文春文庫)』を読みました。

タイトルの「インシテミル」とは、何かの事態に「“ in ”してみる」ことなのか・・と思いつつこの不思議なタイトルに惹かれて読むことに・・・。

どうやら「インシテミル」は「淫してみる」、ということらしく、ミステリーの世界に、それを好きな人達が入り込んでいくことを「淫する」というらしい・・間違ってたらごめん・・です。

ネットや、アルバイト広告誌で時給11万2千円、一週間の募集を知り、応募してくる人12人。
金が欲しい人、誤植だろうと思いつつ応募した人などですが、履歴などをすっかり調べられ、実際のアルバイトは地下に造られた、真ん中にラウンジが有り、放射状に個室やレクリエーション室、囚人の部屋、霊安室などが配置されていて、食事を与えられる中、一週間過ごせば二千万円弱のバイト代が手に入るという設定から始まります。

さらに人を殺した場合や、その犯人を探偵として指摘したものには報酬が与えられたり、多数決で犯人とされたものは囚人として監禁されたり、逆に殺人を犯していない者を犯人として指摘した場合のマイナス報酬など規定が有り、地下での一週間の生活が始まります。

当然、「何もしなければ、それだけで多額の報酬が得られるのだから、何もしないで一週間過ごそう」という提案が出るわけですが、第一の死体発見からそれぞれの行動は怪しくなり、猜疑心や怒り、その他が渦巻き、読んでいるこちらもそこにいるような気分で時間を過ごすことになります。

個室にはそれぞれ宝物箱の中に別々の武器(有名なミステリー小説に因んだ)が用意されていて、この短期住人達のように気が気でない小説の中に、読了するまで居ることになってしまうわけです。

なぜこのようなことをする人がいるのか、何のために・・なんていう私の疑問などは最後までわからず終い。
この状況を(クローズドサークルって言うんだそうです)、ミステリー的に考え、推理し、楽しむ小説というわけです。

500ページもある長丁場ですが、それなりに楽しめ?はしましたが、最後まで読んでも釈然としない気持ちが残りました。
主人公にも誰にも感情移入できないままの長編には、ちょっと“へばり”ました。

でも、この“変な、イヤな汗をかく”感覚は、特殊で、ちょっとのぞいてみたいものでもあります。

とりあえずミステリー好きな方には、おすすめかもしれませんが、そういう人達でも賛否分かれるのでは・・・。


【NowPlaying】 New York State Of Mind / Henrik Gunde ( Jazz )

« アクセス数の変化について | トップページ | “終わらす技術”で終わらせられるか?! »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: インシテミル・・よんでみた:

« アクセス数の変化について | トップページ | “終わらす技術”で終わらせられるか?! »

2020年7月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック